「48歳で水着になってステージでポーズを見せるなんて…」緊張、恥ずかしさ、その末につかんだ自信とキラキラ




世の中には、80歳を超えてもボディビルを続ける男もいれば、50歳から筋トレをはじめて日本一になった女もいる。「フィットネスに年齢は関係なし」とはよく言われるが、それは何もトップ選手に限ったことではない。48歳の宗友美は、今年初めてフィットネスコンテストに出場。Super Body Contest(SBC)の東京大会(8月)、福岡大会(9月)の2大会を経験した。

【フォト】東京大会で初めてステージに立った宗友美

普段は福岡でエアリアルヨガのフィットネスインストラクターを務める彼女。フィットネス自体は身近なものではあるが、「もともと運動は大嫌いなんです」と言うように、ハードなトレーニングや減量とはかけ離れた生活を送っており、「ボディメイク」というのも範疇外のものであった。

だが、そんな彼女の傍でもくもくとボディメイクを続け、ステージに立って輝き続けているのが妹の藤川弥生だった。

「妹はずっと大会にも出続けていて、私は隣で応援していたんです。『大会に出たら人生が変わるよ』なんて言われ続けていましたが、『私には絶対無理』と言って。ただ、自分もフィットネスインストラクターをしている中で体が変わりつつあったのもあり、『そんなに人生が変わるなら、よし出てみようか』と思って今年、ついにエントリーしてみました」

そうして、妹と共にSBC東京大会に初めて出場、同カテゴリー・同階級で横に並んだ。「もう緊張して何も覚えてないです(笑)。本当に倒れそうなくらい……」という初戦だったが、「会場でいろいろな人に出会いましたが、皆さんキラキラとしているんです。新しい世界が見えたなと思いましたし、どこか自信もついた気がします」と、得るものが大きい1日となった。

もっとも、そこに至る過程も楽な道のりではなかったようだ。

「大会に出るにあたって、普段からエアリアルヨガで体を動かしていたこともあり、大会用のハードなボディメイクはほぼしていません。ただ、やはりポージングは(SBC講師である木下)智愛さんのところに通って習う必要がありました。すごく丁寧に教えていただいたのですが、これが大変で……。SBCのポーズは少しダンスのような要素もあるのですが、動きながらポーズを見せるなんてまったくやったことがなくて。できない自分に悔しくて、とにかく泣きましたね」

悔しさも、喜びも、楽しさも感じた2023年。2大会ともに順位こそ3位ではあったが、「妹と2人で練習することもありましたし、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいと教えてもらって。本当に、妹を尊敬しています」と姉妹の絆もより深まったシーズンになったことだろう。決してノリノリでスタートしたボディコンテストへの挑戦ではなかったが、今はこの先に待つ決勝大会「SBC FINAL」を見据えている。

「この年になって水着で人前でポーズをとるなんて思ってなかったから、すごく良い経験になりましたね。まだ2大会ですが、周りのみなさんの筋肉とかポージングがすごくて、自分はまだまだだなと実感しました。私の自慢はしなやかな筋肉だとは思いますが、やっぱりそれだけではだめ。とはいえ、ここまできたからには今年は最後までやり切りたいです。FINALでどこまでいけるかはわかりませんが、フィードバックいただいた点を改善し、少しでも大きくなってFINALのステージに立ちます」

48歳で迎えた人生の転機。「何歳になっても自分が輝ける場所を新たに見つけることができる」を証明するべく、彼女はこれからも日々の努力を積み重ねていく。

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