道着から競技パンツに着替えたら――。肉体美日本一の元空手家、重圧の先にあった「楽しむ」という境地




「夏が最も似合う男女を決める」をコンセプトに全国で予選が行なわれているSUMMER STYLE AWARD(SSA/サマスタ)もいよいよ大詰め。12月9日には各地方予選で実績を残した選手たちによる決勝大会&ROOKIE CHALLENGE CUP決勝大会、10日には団体公認のプロ選手による戦い・JAPAN PRO GRAND PRIX(通称プロ戦)が開催される。そこでVITUP! では大会当日に先立ち、昨年の大会で実績を残している選手たちに大一番への意気込みを聞いた。今回は、昨年のプロ戦で挑戦初年度ながらSPORTS MODEL部門のオーバーオール優勝を掴んだ岡崎峰幸さん。

【フォト】空手仕込みのバキバキボディ。岡崎さんが昨年の決勝大会で見せた雄姿

チャレンジャーの気持ちで決勝に挑みたい

――決勝大会を目前にして、今の心境はいかがですか。

「ディフェンディング王者ということは意識せず、一戦一戦を大切にしたいという思いです。というのも、今年は6月に筋肉祭で2位、7月には夏のプロ戦に出て5位という結果でした。体調が悪かったとはいえ負けてしまっているので、今年もチャレンジャーの気持ちで決勝に臨みたいと思っています」

――昨年はサマスタ挑戦初年度にして決勝まで駆け上がりました。自身の中で変化も大きかったのではないでしょうか。

「そうですね。初めて大会に出たのが昨年の9月で、そのまま12月のプロ戦に出させていただいたのでトントン拍子という感じでした。去年は何も知らずに勢いで戦っていたんですけど、今年になってコンディションの調整など、勝ち続ける難しさを実感しました」

――今年の決勝は、もう一度まっさらな気持ちで臨む大会になりそうですね。

「はい。もう一回去年のように大会を楽しみたいと思っています。初心に返ったというイメージでいるので、そんなに気負いはしていないですね。その中で去年と違うのは、今年1年間サマスタに出る中で仲間が増えたということです。これはかけがえのないものでした」

昨年の決勝大会。表彰式で涙を流した岡崎さん

――大会挑戦への経緯を振り返ると、岡崎さんにとってフィットネスは心の不調から救ってくれたものだと伺いました。

「はい。以前は精神的に不調な時期があって、そこから回復できたのはトレーニングやコンテストのおかげだと思います。あと、自分は以前空手をやっていたんですけど、地区では1位でも全国はベスト16止まりでした。昨年のサマスタで日本一になることができた時は夢のようで、自分がこの賞をいただいていいのかと思ったくらいでした。挑戦を通じて自信がつきましたね」

――空手の道着から競技パンツに着替えて、新しい自分を見つけたのが昨年。今年はそのうえで、フラットな気持ちで大舞台に臨む形ですね。

「その気持ちですね。もう一度チャレンジャーに戻って思い切りやりたいです。昨年日本一になってからはプレッシャーをすごく感じていたんですよね。今回もプレッシャーがないといえば嘘になるんですけど、どちらかというと楽しみたい。いろいろな方に見てもらいたいという思いが強いですね」

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