【SBC】“日本一デニムが似合う男”に輝いたアイドル。喜びの中に悔しさも滲ませる




「大会を終えての感想は?」と聞くと、彼は「ちょっと悔しいなというところがあって……」と、少し言葉を詰まらせた。この日、彼に与えられた称号はNo.1。これ以上ないタイトルを手にして、満面の笑みで嬉しさを表現してくれると期待していたのだが、その反応はやや意外であった――。

【フォト】端正な筋肉美で声援を集めるIGU

彼の名は、アイドルグループ「B2takes!!」で活動するIGU(イグ)。180cmの高身長に、端正な顔立ちを持つ。中学生の頃からダンススクールに通い、今では歌とダンスのパフォーマンスをファンの前で披露して黄色い声援を集めている。

ここ数年は体づくりにも注力し、ボディコンテストにも出場。今夏の東京大会で初めてSuper Body Contest(SBC)のステージにも立つと、デニムが似合うボディを競うDENIM部門で年齢別クラス優勝を達成。そして3か月後の12/10(日)には決勝大会である「SBC FINAL」ではクラス優勝に加え、オーバーオール戦も制してChampion of the show(総合優勝)に輝いた。ケチのつけようもない、SBCでNo.1のデニムが似合う男となった。

「東京大会では絞りがまだ甘いところがありました。あれから3か月半ほどですが、『めちゃくちゃ良い体になってきているね』と周りの方からも嬉しい言葉を聞けたので、その点ではやり切れたのかなと思っています」

DENIM部門のコンセプトの一つはナルシストさ。ただハードな筋トレをこなしてゴリゴリのボディを獲得すればいいわけではない。エンタメ要素も重要視されるSBCにおいては、デニムが似合う身を存分に生かしたステージ上でのパフォーマンスも、審査の大きなウエイトを占めている。客席から見ている限り、IGUのパフォーマンスはトップにふさわしいものであったが、冒頭の通り、彼はどこか満足しきれていない表情を見せたのであった。

「東京大会では総合優勝はとれなかったので、ずっと欲しいなと思ってこの日まで取り組んできました。特にポージングは練習して工夫もして。今日もそれをしっかり発揮するんだという気持ちで臨んだのですが、自分の中ではなかなかうまくできなかったところがあったんです。100%を出し切れなかった自分がいるので、正直悔しいなと。だから、そう思いながらもなんとか挽回しようとその後のステージに立っていました」

大きなタイトルを獲得した喜びは当然あるものの、自身のパフォーマンスにも体づくりにも満足することなく、常に最高を求め続ける。決してアイドルが生半可な気持ちでステージに出たわけではない。その本気度が、間違いなく彼を頂点に導いたのだろう。

「今日はメンバーも応援にきてくれました。ファンのみなさんもたくさん来てくれたのが一番心強かったです。正直、歌って踊って、その後にトレーニングするのはなかなかきつかったです。足が全然動かないような日もありましたが、それを乗り越えたからこそ、今日の賞があるのかなと思います」

ファンの声を支えに目標を達成したIGU。これからもアイドル活動と筋トレの両方を続けながら、さらに自分を磨いていくと誓う。

「いつも応援してくれるファンの方々には感謝しかありません。今後も両立しながら活動の幅を広げていきたいなと思いますし、ついてきてほしいですし、またこのステージにも来てほしいです。今日は応援ありがとうございました!」

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