【SBC】デカくなきゃボディコンテストに出てはいけないのか? 否、細くてもスタイリッシュさを追求すれば輝けると証明した男




筋肉モリモリで体がデカくなくては、ボディコンテストでは勝てないのか?……そんなことはない。細くても美しく整った体をつくることができれば、堂々と日本一の称号を得ることができる。それを証明したのが、川村秋だ。

【フォト】スタイリッシュさ光る川村の細身ボディ

「4年前からSuper Body Contest(SBC)に出はじめたのですが、決勝大会(SBC FINAL)ではずっと予選落ちでした。なので、今回4度目のリベンジとして立ったステージで念願が叶い、胸がいっぱいです」

12/10(日)に開催されたSBCの決勝大会で見事日本一の証であるクリスタルを手にした川村はそう話す。彼が頂点を獲得したのは、TREND部門と呼ばれる、細身でスタイリッシュなボディが評価されるカテゴリー。いわゆるボディビルやフィジークとは一味違い、決して筋骨隆々でなくても、しっかりと絞り、バランス良く筋肉を身につけた者がトップを狙える競技だ。

「今日はコンディション面、とくに肌の張り具合をしっかり合わせることができました。それに加えて、4年前から比べると肩から胸にかけたデコルテのラインを強化してきたので、そこが評価されたのではないかと思います」

もともと「鎖骨が短くてあばら骨が外側に出ていて、大きな逆三角形にはなりにくい」と自身のボディを分析していた川村。他の競技であったら芽が出ることがなかったかもしれない、逆に言えば、SBCのTREND部門が存在することでスポットライトを浴びることができた選手と言えるだろう。“自分に合ったステージ”を見つけること、それが多くのトレーニーにとって大切なことの一つであると彼は証明したのだ。

「自分も、骨格が華奢でも上位を狙えるカテゴリーがあると聞いて、自分に合っているのではないかと思ってSBCに出場するようになりました。もしここを狙う方がいれば、筋骨隆々のゴツさよりもしなやかさを意識して体づくりしてみてほしいと思います。当然体脂肪率の低さは絶対、腹筋のシックスパックも大切です」

今大会で総合優勝を獲得したことで一つの目標を達成したが、まだまだ歩みを止めずに日々のトレーニングに励んでいく。

「このFINALの舞台で総合優勝をいただき光栄ですが、得点は満点ではありませんでした。来年以降は、まごうことなきトップだと言ってもらえるように、日々のトレーニングを積み重ねていこうと思います」

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