2023年に注目を集めた選手を挙げるなら、「阿部ロイ」の名を外すことはできないだろう。
【フォト】アメフト仕込みの迫力ボディ。阿部のステージショット集
高校1年の時にアメフトをはじめ、大学を経て社会人でもXリーグ（日本社会人アメリカンフットボール協会のトップリーグ）の選手としてプレーしていた阿部。アメフトのために鍛えてきた筋肉は、ボディビルという第二の競技人生でも大きなアドバンテージだった。
コンテストデビューとなった2022年は約23kgの減量を乗り越え、「マッスルゲート静岡」と「ゴールドジムジャパンカップ」でいきなり優勝という鮮烈デビューを飾る。そして2023年は、その勢いはさらに増した。東京クラス別選手権（6月24日、東京・赤羽会館）75kg超級、東京選手権（ミスター東京／7月16日、かつしかシンフォニーヒルズ）、日本クラス別選手権（9月3日、京都テルサホール）90kg以下級と、無敗のまま3つのビッグタイトルを手にしてみせたのだ。シーズン前には「1年目だけの一発屋と思われないように」と語っていたが、その目標は軽く飛び越えたと言えるだろう。
最高峰の舞台である日本選手権（10月8日、東京・江戸川総合文化センター）では12名のファイナリストには残れなかったが、二次ピックアップに選出され、会場から大きな歓声を浴びた。
「3年以内に（日本選手権で）優勝争いができるようになりたい」と語る超大型ルーキー。2024年は阿部旋風がますます激しく吹き荒れそうだ。
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