ミスター日本・相澤隼人をはじめ、坂本陽斗、宇佐美一歩といった選手たちを輩出してきたJBBFの「全国高校生ボディビル選手権大会」。その第18回大会(7月30日、石川県文教会館)もハイレベルな戦いとなった。
【フォト集】高校男児たちのボディバトル!片井が出場したボディビルカテゴリーの猛者たち
エントリーが60名を超え、身長別の2クラスに分かれて争われたステージ。新たなスター候補に名乗りを上げたのは、長野県野沢南高校3年の片井蓮仁だった。全国から集まった猛者たちをおさえ、170cm以下級を制した片井は、オーバーオールでも優勝をはたし、2023年の高校生No.1ビルダーとなった。
もともと陸上の長距離選手だったという片井が筋トレに目覚めたのは中学3年生の時、新型コロナウイルスの影響で大会や練習が中止となる中、自主練の一環としてのスタートだった。YouTube等で情報を得ながら独学でトレーニングに励み、すぐにその魅力に取りつかれた。高校進学後もひたすら自身の筋肉と向き合うと、体はみるみる大きくなり、それに比例にするように自信もついていった。
そしてボディビル甲子園とも言うべき舞台で、初出場にしてつかんだ栄冠。今後はあこがれのトップビルダー・ジュラシック木澤のような肉体を目指し、さらなる飛躍を狙う。大学に進学すればトレーニング環境が向上する可能性もある。近い将来、片井蓮仁という名がボディビル界をにぎわせるかもしれない。
【片井が出場したボディビル170cm以下級フリーポーズ】