ボディビル継続のための週5バイト。日体大卒23歳フレッシュマンがつかんだ充実の成功体験




「すごくうれしいですけど、同時にもっとレベルの高い大会に挑戦したいなとも思いました」

喜びを見せながらも向上心を忘れない水沢充裕。12/10(日)に開催されたゴールドジムジャパンカップ2023のボディビル70kg以下級に出場した彼は、昨年9月の関東学生ボディビル選手権大会以来、約1年ぶりの出場となる大会で最高の結果をつかみ取った。

【フォト】週7のトレーニングで鍛え上げた水沢の迫力ボディ

3月に日本体育大学ボディビル部を卒業した水沢にとって、今年は社会人1年目のシーズン。生活リズムや筋トレの頻度などが変わることで調整の難しさを実感する選手もいる中、それを想定した準備を学生時代から行なってきたという。

「実は社会人になってもボディビルを続けるために、学生の時からアルバイトを週5で入れていたんですよ。そのためにスポーツクラブで働いていたので、今大会に向けた調整も昨年までとあまり変わらず、とくに苦労することはありませんでした」

先を見据えて作戦を立ててきたこともあり、今大会に向けた調整はいたってスムーズに進行。加えて、トレーニング面ではオフをなくし、週7で筋トレを行なったことで、その成果が体にも如実に表れた。

「今までは、大会に出場したときに撮っていただいた写真を見返すのが恥ずかしかったり、SNSに載せるのをためらうときもあったんです。でも今回は仕上がりに自信を持っていたので、写真を見ても満足いく体になりました」

今年の出場はこのゴールドジャパンカップのみとなったが、まだ23歳、長い競技人生に向けて積み上げているところだ。今大会に向けた調整を次につなげるため、水分・塩分量調整などの記録もすべてメモして可視化した。社会人ボディビルダーとしての土台づくりを経て彼が次に目指すのは、来年の23歳以下の日本一決戦・日本ジュニアボディビル選手権大会だ。

「去年のジュニアは4位でした。どうしてもリベンジして優勝したいという思いが強かったので、それを見越した今回のジャパンカップ出場でもありました。とくに大会一週間前の過ごし方は計画通りにいき、成功体験としてストックできたので、収穫はかなり大きかったと実感しています。来年は自分がジュニアに出場できる最後の年になるので、絶対にリベンジして優勝したいです」

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