2023年、フィットネス業界を最も賑わせたニュースは、カーリングの北京五輪銀メダリストでロコ・ソラーレに所属する藤澤五月のボディコンテスト電撃参戦だろう。
藤澤は茨城県水戸市で開催されたFWJ(Fitness World Japan)主催の「MOLA CUP」(7月22日)のビキニ部門に出場。初のコンテストながら、本格派の選手なみに絞り込んだ肉体が注目された。
成績はオープン部門2位、ノービス部門3位。ステージ上で見せた別人のような姿と褐色の肌にスポーツ紙やテレビ等も即座に反応した。さらに筋トレ系インフルエンサーやYouTuberもそれぞれの視点で取り上げ、たちまち業界を超えて全国的な話題に。短期間でストイックに仕上げたボディに対しては、とくに背中や臀部、ハムストリングスなど背面を評価する声が大きかったようだ。
その後はカーリングのシーズンインに合わせて体を戻し、氷上での活動を再開。コンテストに向けてつくり上げた肉体をベースに“本業”でのさらなる飛躍が期待されている。
藤澤というオリンピアンの挑戦は、現在の筋トレやボディコンテストの広がりを象徴するニュースであり、日頃からトレーニングや減量などに取り組むことの多いアスリートが、今後もこうしたコンテストに参戦する可能性を予感させる出来事だったとも言える。
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