“ジュラシック”木澤大祐と“狂気の男”合戸孝二。日本のボディビル界が誇る2人のレジェンドがタッグを組んだ「JURASSIC CUP(ジュラシックカップ) Produce by 合戸孝二」(10月29日、愛知・尾張旭市文化会館)が華々しく産声をあげた。
【フォト】オリンピアンから筋肉YouTuber、日本トップ選手まで。グランドクラスギャラリー
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)公認大会ながら、これまでのボディビルコンテストとは一線を画すエンターテインメント性が盛り込まれた。「ボディビル競技と仕事を両立しながら生活できる環境をつくりたい」という思いから、総額300万円の賞金が用意されたことも大きな特徴だ。
「ルーキー」「ノービス」「オープン」「グランド」と4つのカテゴリーで争われ、国内トップ選手や話題の選手、筋肉YouTuberなどバラエティー豊かな選手が出場した最上位のグランドクラスでは、日本ボディビル選手権5位の喜納穂高が激戦を制して優勝をはたした。
審査の合間には吉本興業所属芸人のお笑いステージやゲストトークなど、コンテスト以外でも観客を楽しませる工夫が随所に見られた。さらに「ラストステージ」を公言していた横川尚隆(2019年ミスター日本)のゲストポーズも会場を盛り上げた。
業界に新たな風を吹き込んだこの大会は、今後も継続的に開催される予定。2024年の第2回大会は、同シーズンで現役引退を表明している主催者の木澤自身が出場を匂わせる発言をするなど、早くも注目を集めている。
フィットネス界の熱気の高まりとともに、コンテストもさまざまな形で発展し、世の中に受け入れられていくことになるかもしれない。ジュラシックカップは、その可能性を示してみせたと言えるだろう。