早いもので2023年は今日と明日の2日で終わりです。あっという間の1年だったなと感じています。というわけで、年内最後は2023年の重大ニュースを振り返ってみようと思い、去年は何だったんだろう？と、1年前のコラムを見てみました。そこで、自分が2022年の重大ニュースとして語っていたのが、家がなくなったこと（建て替え）と水着を着たことでした（笑）。
たしかに長年暮らした実家の建て替えは大きなニュースなので、それで言うなら今年の重大ニュースは、新しい家ができたことです。4月に完成した新しい実家はめっちゃいいです。ただ、残念ながら自分の部屋はありません（涙）。実家に泊まりに行ったときは、お母さんがお父さんに仕事部屋で寝て、自分はお母さんの部屋を使わせてもらっています。新しい家はテンションが上がって最高です。
「新しい」といえば、自分の所属ジムであるFIGHTER’S FLOWに新しいジムができたことが、2024年一番のトピックかもしれません。今まではパーソナルトレーニングのスタジオしか練習場がなかったため、MMAの練習をするたびに簡易的な壁をつくったり、物を動かして場所を広くしたりして、練習をしていました。練習できる時間もパーソナルのお客様が入っていない時間に限られるので、十分な環境とは言い難いものでした。
新しいジムができたことで、毎日プロ練習ができるようになりました。格闘技のクラスもあるので、いつでも格闘技に触れられる環境です。とくにレスリングクラスには毎回参加しています。滞在が長いときは、お昼のプロ練習から21時のクラスまでずっとジムにいることもあって、そんな日は本当にクタクタになります。これは一日中格闘技をやった結果であり、心地良い疲労です。やっと自分のホームができたみたいな感じですごく嬉しいです。
ホームができたことで、今はほぼ毎日FIGHTER’S FLOWでMMAの練習をしてます。打撃は週3回キックボクシングのジムに行って、他にはクロスフィットなどのフィジカルトレーニングにも通っていますが、移動が少なくなったことも大きいと思っています。
せっかくなので、プライベートの重大ニュースも紹介しましょう。今年はご縁があって、銀座美容外科クリニックさんで、生まれて初めて肌のケアをしてもらうことになりました、35歳なのでそろそろ美容にも気を使おうかなと。遅いとか、手遅れということは何事もないんです。肌のケアをしてもらうと気分が上がるので、格闘技のほうにもメンタル的にはいい影響があると思っています。
自分だけでなく、「メイクの仕方がわからない」という女性アスリートは多いと思います。練習がメインの生活をしていると、オシャレやメイクをする機会がほとんどなく、そこを通過しないまま来てしまっていて、メイクの仕方がわかりません。自分と同類の女子アスリートの中には「何年も同じ化粧品を使っている」という“あるある”があります。化粧をする機会がないから、一度買った化粧品がなくならず、ずっと使っているんです。学生時代に買ったものをまだ使っているという選手もいます（笑）。
男性読者の方にもわかりやすいように、メイクの効果をお伝えしましょう。トレーニングが終わった後、鏡を見て筋肉が張っていると、いい感じでテンションが上がりますよね。メイクもそれと同じです。メイクをして肌がいい感じだと、鏡を見てテンションが上がります。筋肉の張りと一緒です（たぶん）。これからは少し、美容の面にも気を使っていこうかなと思っています。
最後に2024年に向けても一言。やっぱりMMAでベルトに挑戦してチャンピオンになりたいです。ベラトールが買収によってCEOが変わったため、これからのことがまだ選手側には伝わってきていません。今後も大会は継続して行なわれるようですが、どのような運営になるのかは不透明です。今はこの先どうなっていくのか不安な部分もあります。だけど、自分がやるべきことは決まっています。しっかり練習をして、いつ試合、タイトルマッチがきてもいいように準備を続けていくことです。そして、必ずチャンピオンになるという目標を達成したいです。
それでは皆さん、よいお年をお迎えください。
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渡辺華奈（わたなべ・かな）
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。2021年よりアメリカ格闘技団体「ベラトール」に参戦している。所属はFIGHTER’S FLOW
