新たな決意を固めるのに適したタイミングである1月。「今年こそ筋トレを!」と考えている人も多いのではないだろうか。
いざジムに入会しようとすると、気になるのはそこにかかるお金。あなたは自分のカラダにどこまで投資できるだろうか?
パーソナルトレーナーがマンツーマンで効果的な筋トレを指導してくれるパーソナルジムは今なお人気だ。数人のグループで指導を受けるセミパーソナルなど各ジムが会員獲得のためにさまざまな工夫を行なっているため、老若男女が通いやすい環境になってきていると言えるだろう。
また同じパーソナル指導でも、3か月や4か月といった期間で体を変えたい人のための短期集中型、生活の中に筋トレを組み込みたい人のための月額制という分類もできる。
パーソナルトレーニングジムのポータルサイト「Getfit」が調査したデータによると、2023年にパーソナルジムに入会した男女が短期集中型ジムに支払った平均入会料金は男性が369,635円、女性が294,949円と、男性のほうが7万円以上高いコースを選んでいた。かたや月額制パーソナルジムの平均入会料金は男性が92,141円、女性が93,853円とほぼ同額だった。
調査対象の平均年齢は男性が38.1歳、女性が35.9歳。また、平均年収は男性が700万円超、女性が440万円台だった。このデータだけで断言はできないが、男性は年収の高い人がパーソナルジムを選ぶ傾向があり、女性のほうがやや若くして体づくりに目覚める傾向があると言えるかもしれない。
女性がパーソナルジムを選ぶ大きな理由としては、「やり方がわからない」というものが挙げられるだろう。正しいフォームや基本的なメニューを学んだ後、ひとりでトレーニングできる24時間ジムなどに籍を移すケースも増えているようだ。一般的なジムなら月額1万円未満~高くても2万円ほどで通い続けることができ、経済的な負担は大きく減少する。
一方、パーソナルジムの普及に貢献したRIZAPが2022年に立ち上げたコンビニジム「chocozap」も着実に店舗を増やしている。月額3000円ほどで利用できる格安ジムという新業態も、フィットネス界の新たな潮流として今後も拡大していきそうだ。「高いお金を払ってもモチベーションが続くか自信がない」という人や、「マッチョになりたいわけではなく、健康維持程度に筋肉を刺激したい」という人は“ちょいトレ”のニーズに応えてくれれば十分満足だろう。
ライトかヘビーか。数千円か数十万円か。目的や投資できる金額に応じて選択の幅はかなり広がっている。増え続けるジムやトレーナーがそれぞれの戦略でサービスを展開していくことで、日本のトレーニング人口もますます増加しそうだ。