世界でふたたび魅せた“妖艶な美” ビキニフィットネス・廣中れな、挑戦の先に見つけた原点の大切さ




女性らしい健康的な肉体美を競うビキニフィットネス。そんな競技で国内トップ戦線を走る廣中れなは、そのプロポーションや独自の路線を行くメイクも相まって注目を集める存在だ。

【動画】廣中が世界戦で魅せた美ボディとステージング

2024年は国内身長別決戦で女王・安井友梨に次いで3年連続2位と奮闘し、初の国際大会も経験。IFBBアジアチャンピオンシップス(7月開催)では準優勝と、世界を相手に戦えることを証明した。

昨年12月には1年の締めくくりとして、IFBB女子世界選手権に挑戦。紫ビキニとダークさを感じさせるメイクで登場し、166cm以下級の銅メダルをつかんだ。これぞ彼女という妖艶な美を表現した廣中は、 “自分の原点”を大事にしていたと振り返る。

「私らしいステージができたので悔いはないですし、すごい楽しかったのが一番です。世界のトップ選手たちと並んで、決勝に残れるかもわからない状態でしたが、自分の現在地も知りたかったですし、経験は何にも変えられないと思ったので自分らしいステージングは絶対にして帰ろうと思いました。最低限の目標はクリアですね」

世界選手権の約3か月前、オールジャパン選手権ではゴールドのアクセサリーと赤ビキニを身につけ必勝の覚悟でステージへ。以降の大会はビキニを紫に戻していた。競技者として上を目指したい気持ちが強くなり、結果を追い求めた1年を走ったからこそ、見えてきた大事なことがあるという。

「とりあえず楽しむことを一番に考えて、何が一番テンションが上がるかなって思ったら前の自分だなと。アクセサリーも付けたいように、ビキニもやりたいようにしよう。ステージを楽しむっていう原点を思い出さないといけないなと思いました」

勝利の追求と楽しむ気持ちの両軸が大事。2024年を経てステップを登った廣中は、次の目標に向かって進んでいく。

「競技では世界一を目指して、トレーニング方法もここから変えていこうかなと思っています。自分の課題も見えているので、それをひたすらやるだけという感じですね。仕事ではトレーナーの活動をがんばりつつ、エステサロンのほうも広げていきたいので、無理のない範囲で取り組んでいきたいと思います」

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