カルッツかわさきにて開催された『マッスルコンテスト東京』(2/10)および『マッスルコンテストジャパン』(2/11)。ボディコンテストはもちろん、フィットネス用品ブースの設置や各種イベント開催により盛り上がりを見せた。
ここでは、10日に催された第2回マッスルコンテストカップ・ストリクトカールチャレンジに注目。頭から骨盤までを壁にぴったりとつけ、反動を使わずに両腕でバーベルを拳上する『ストリクトカール』で腕力を競うものだ。純粋な力比べにウエイトリフター、空手家、アームレスラーなど競技を越えて選手たちが集結した。
【フォト】アームレスリング女王・山田さんの試合風景&ストリクトカールアザーフォト
その中でも注目を集めたのが、総合格闘家、プロレスラー、アームレスラーなど多彩な舞台で活躍を見せてきた、元女優でタレントの山田よう子さんだ。
アームレスラーとして数々の実績を誇り、『JAWA全日本アームレスリング選手権大会』を13連覇(2002年~2014年)、2005年には『WAF世界アームレスリング選手権大会』の45kg級ライトハンドで優勝、2019年には『Zloty Tur World Cup』の女子シニア52kgライトハンドで日本人初優勝を飾るなど圧巻のタイトルが並ぶ山田さん。
現在は47歳であり、5人の子どもをシングルマザーとして育てつつ、今なお日本のトップ戦線で活躍しているというから驚きだ。そんな彼女に大会を終えての思いを聞いた。
――女子52kg以下級で35kgを拳上して優勝をはたしました。率直なお気持ちはいかがですか。
「今回の記録は35kgだったんですけど、本当は37.5kgとかを練習では挙げてきていたので、今日はギリギリでした。悔しさが残りましたね。体調がよくなかったというと言い訳になりますけど、もう年が年なので、体調管理にも気を配らないといけないと思いました」
――コンディションが不調だったのですね。力強い試技で、とてもそうは見えませんでした。
「つねに今の自分がベストコンディションだと思って勝負に臨まないといけないんですけど、今回は不覚でしたね。毎日を元気に過ごしていきたいので、これからはより気をつけていきたいです」
――ストリクトカール・チャレンジに出場された経緯は?
「6月までアームレスリングの試合がなくて、何かやりたいなと思っていた時にこの話をいただいて、腕試しと思って挑戦してみました」
――5人の子どもを育てながら、競技の第一線で活躍する姿はお母さん方の励みになると思います。最後に何かメッセージをいただけますか。
「自分なりに、子どもを育てるには、子どものことを親が一番わかってあげるのが大切かなと思っています。もちろん、何でも言うことを聞いても良くないですけど、不登校になってしまった子どもの話を聞くと『親が自分のことをわかってくれない』って言うことが多いみたいなんですよ。子どもは親を一番見ているんだなと実感します。育児疲れや大変なこともありますけど、ある種の修行だと思ってやっています(笑)。あと意識しているのは、時間ができたら自分にとってプラスの影響を与えてくれる人に会いに行くことですかね。世のお母さん方、一緒にがんばっていきましょう!」