日本の未来を担うかもしれない筋肉女子たちの素顔に迫る『美筋女子TIME』。今回のゲストは2023年に『WAFアームレスリング世界選手権』senior女子-55kg級で左右優勝を成し遂げた竹中絢音さんです。
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昨年の世界大会について竹中さんは、「2019年以来コロナでずっと海外に行けていなかったので、『世界を見据えてやってきたことが間違っていなかったんだ』っていう安堵感が大きかったですね」と話してくれました。
4年も海外に行けない期間があるとそわそわすることもあったそうですが、その期間も世界を見据えての準備を怠りませんでした。世界水準をつねに意識し、「これくらいのレベルの相手に勝てたら世界でここまでは通用するかな」と自らメニューを考え、積極的に男性選手の手を借りて練習に励んだと言います。
なぜここまで、ハイレベルな強さを追い求めるのか。それは目指す“世界最強”という目標があるからです。幼少期にアームレスラーである父親の影響で競技を始めた当初から、世界で戦うことを見据えていた竹中さん。その最強とはどのような物差しなのでしょうか。
「決まったゴールはあまり見えていなくて、近くのゴールを一個ずつ達成していく感じなんですけど…。今目指しているのは『まずは自分の階級で世界最強になること』ですね。それがまず圧倒的に達成できるようになったら階級を上げて、またそこで最強を目指したいです。行けるところまでずっと行こうと思っています」
“卓上の格闘技”と呼ばれるアームレスリング。力と力のぶつかり合いにおいて一瞬で勝敗が決する舞台は、竹中さんを魅了してやみません。2024年、彼女が“世界最強”への渇望を胸に最初に向かうは、4月のアジア選手権の舞台です。
ゆくゆくは「アームレスリングのプロになりたい」という思いも抱いている竹中さん。剛腕女王の挑戦はまだまだ続きます。
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文/森本雄大