48歳目前、5児を育てるシングルマザー・山田よう子 アームレスリング世界大会への挑戦を発表「世界一強いママを見せたい」




元女優でタレント、池口恵観住職の弟子でもある山田よう子さん。長きにわたり総合格闘技、プロレス、アームレスリングなど多彩な舞台で活躍を見せてきた、

とくにアームレスラーとして圧巻の実績を誇っており、『JAWA全日本アームレスリング選手権大会』を13連覇(2002年~2014年)、2005年には『WAF世界アームレスリング選手権大会』の45kg級ライトハンドで優勝、2019年には『Zloty Tur World Cup』の女子シニア52kgライトハンドで日本人初優勝を飾るなど数多のタイトルを獲得している。

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今年で48歳にして、5人の子どもをシングルマザーとして育てつつ、トップ戦線で活躍を続けている山田さん。そんな彼女が、世界の中で選ばれた8人が闘い、世界一を決めるプロリーグである『TOP8』への参戦を発表した。今の年齢からの世界挑戦はかなりの決心が必要だった。

「本来は4人目の子どもを産んだ時点で、同年の世界大会を最後に選手生活は最後にしようと思っていました。世界大会は甘い世界ではなく、育児との両立が難しいと思ったからです」

競技者として高みを目指すことは諦めるべきなのか。しかし、子どもたちにとって“強いママ”でありたいという思いが彼女の支えになった。

「体重が増えにくい体質でパワーも出ないですし、『もう無理だよ…』と思いました。そんな時に子どもたちの声が聞こえて、子どものためにも世界一強いママを見せたい!と思ったんです」

今回舞い込んできた日本の女子世界初のTOP8へのオファー。世界の舞台から身を引こうかと考えていた中での誘いだった。現在の体重は48kgの中、契約は57kg契約。増量が必要でましてや世界戦というハイレベルな舞台だ。それでも彼女は挑戦を選択した。

「残り少ないアスリート人生。子どもたちの笑顔のためにも、仲間や周りの支えてくださる方々のためにも、子育てをがんばっているママさんたちのためにも、48歳・山田よう子は世界で『TOP8』の試合に挑戦させていただきます。年齢、ママ、体重、全て関係ないことを証明する気持ちで戦ってきます。みなさま応援のほどよろしくお願いいたします」

いつでも後悔をしない選択をし、その先の物事をやり切ってきた山田さん。『大和魂』を胸に世界に乗り込む彼女の挑戦は、多くの人々に勇気を与えることだろう。

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