今年の決勝大会は過去最高のステージに「一生に1回立てるか立てないかの舞台をつくります」【金子賢SSA代表に聞く#3】




“夏が一番似合う男性、女性を決める”をテーマに、各地でトレーニーたちによる熱戦が繰り広げられているSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)。2015年に産声を上げ、今年で10年目を迎える同団体は、今年も熱いシーズンを迎えるべく施策を実行中だ。代表の金子賢さんは、本格競技者はもちろん、初心者などライトな層にも楽しんでもらいたいと思いを語る。

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サマスタとNABBAは、それぞれの世界観を大事に

――今年、10年目を迎えるということで構想していることは?

「一番はやはり、12月の決勝大会をベルサール渋谷ガーデンという大きなキャパの会場で開催することが大きいです。今まで借りてきた中でも最高峰の舞台で、最高の決勝をやると決めたのも団体が創立10年目という思いからですね。会場レンタル費の兼ね合いで大会を1day開催とさせていただきますが、一生に1回立てるか立てないかの舞台をつくっていきますので、アマチュアの方たちもぜひ楽しんでいただきたいと思います」

――金子さんは昨年、イギリス発のボディコンテスト団体『NABBA』の日本支部である『NABBA JAPAN』の代表に就任されました。サマスタとの連携を構想中とのことでしたが、その点はいかがですか。

「2団体でカテゴリーの基準が違うので、それぞれまったく違う舞台として展開していきたいと現在は考えています。相互に連携するというよりは、どちらも出て自分が合うほうを選んだり、出場時期に応じてチョイスしていただいたりするイメージで考えていますね。自分もNABBAのほうはあえて演出に関わらないようにして、サマスタと似ないようにしたいと思いますし、それぞれの世界観を大事にしてやっていこうと思っています」

――3月31日からのサマスタのシーズン開幕にあたり、一般層に向けてコンテスト観戦の楽しみ方を教えていただけますか。

「コンテストは自分で順位を予想するのが楽しいと思うんですよ。『この人がカッコいい、この人が綺麗』と選手にあたりをつけてみたり、『あの人がもう一回呼ばれた』とゲーム感覚で楽しんでもらえたりしたらいいですね。自分の“推しメン”を探して追いかけてもいいと思いますし、気軽に会場に足を運んでほしいです。大会終わりに『自分が予想したのと、賢さんの順位が結構合っていましたよ』と楽しそうに話してくれたりすると自分もうれしいです。本気で筋トレをしていないとダメとか、そういうのは一切ないです(笑)」

――何の予習もせずに来て、推しを見つけるのもありだと。

「全然それでいいと思います。初出場の選手は友だちに応援に来てもらっていることが多いので、意外と会場は筋トレガチ勢ばかりではないです。ぜひ気軽に遊びに来てください」

――あらためて今シーズンに向けての意気込みを一言お願いします。

「繰り返しになりますが、12月8日に決勝大会をベルサール渋谷という素晴らしい会場で開催します。予選から参加する選手には、その舞台を目指してがんばっていただきたいです。ライト層や初心者も入りやすい仕組みづくりを進めているので、そこまで厳しく体をつくり込まなくても出られるカテゴリーも多くあります。楽しんだ先に順位が付随していくような、ゆっくりした段階をつくっていきたいですね。選手たちには、それぞれに合った目標に向けてがんばっていただきたいと思います。今年も熱いステージをつくっていけるようにがんばります」

取材・文/森本雄大
写真提供/SUMMER STYLE AWARD