自らの肉体を磨き上げていくトレーニング。達成感を得られる一方で、己と向き合い、追い込む作業にモチベーションが上がらないこともあるだろう。とくに初心者であれば、筋トレの継続は大きな壁となり得る。
そこでトレーニーたちは、他者とトレーニングに励むことでモチベーションを上げる工夫を施すこともある。仲間と鍛える“合トレ”も然り、パーソナルトレーニングもモチベーションアップに一役買っている。
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仲間のがんばる姿が刺激になるのはもちろん、力になる要素として大きなものが『声』ではないだろうか。声援はあと一歩踏ん張るための力を引き出してくれる。
そんな声の力に着目した取り組みを行なっているジムがある。東京、大阪、福岡に拠点を構えるオタク女子専門のパーソナルジム『Clara（クララ）』だ。オタクたちにはコスプレのための体づくり、イベント参加のための体力づくりなどのニーズがあり、そんな要望を自身もオタクなトレーナーたちがサポートしている。
その一環として展開しているのが『イケボトレーニング企画』。プロの声優によって収録された音声が流れ、筋トレを応援してくれるという取り組みだ。応援の力はもちろんのこと、“イケボ”というのが核になっている。思わずうっとりするようないい声で応援されれば、通常よりもやる気が向上するかもしれない。声の可能性はモチベーションアップにおいて無視できないものだ。
2020年からスタートした同企画も今回で4回目。今日から始まった新企画（3/29～9/30）では、「そんな装備で大丈夫か？」というセリフで『ネット流行語大賞2010』の金賞を受賞したゲーム『エルシャダイ』より、ルシフェルの声優・竹内良太さんが撮り下ろしボイスを吹き込む。「そんなトレーニングで大丈夫か？」といった名セリフにならった言葉の数々がオタク女子たちの背中を押すだろう。
竹内さんは今回の企画に際して「トレーニングされている方のお側にルシフェルさんが降臨なさって励まされるということは、一つのモチベーションになるんじゃないかと思います。やっぱり誰かがいるとトレーニングって捗るんだなと、収録しながらも実感しました。ぜひ皆さんが自分の目標に向かって、ルシフェルさんと共に気持ちよくトレーニングできれば幸いでございます」とコメントしている。
トレーニングにおける「声」でのサポートを有効活用した取り組みがオタク界にはあった。筋トレのモチベーションアップにおいて、オタク文化からの学びはひとつの光明となり得るだろう。
