佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.41 永島一平(SAWAKI GYM)前編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回は澤木ジムの早稲田本店の立ち上げメンバーでもある永島一平トレーナーが登場。前編では豊富な経験を誇る永島トレーナーの歩みを紹介していきます。

老舗パーソナルトレーニングジムであるSAWAKI GYMが、1号店を早稲田にオープンしたのは2013年のこと。永島一平トレーナーは設立当時から、同店のパーソナルトレーナーとして活動してきました。豊富なキャリアを持つ永島さん自身が、フィットネスに目覚めるきっかけは格闘技を学んだことがきっかけだったと言います。

 

「高校時代はテニスをやっていたのですが、あまり球技が得意ではなくて、何か違うことをやってみたいと思っていた時に、家の近所に空手の道場ができたんです。入門してみるとフルコンタクト空手だったので、筋肉がないとボコボコにされて痛いんです(苦笑)。そこで体を鍛えようと思ったのが、トレーニングを始めるきっかけでした」

 

格闘技に必要なフィジカルを強化し、筋肉をつけるためにトレーニングを開始。それと同時に高校卒業後の進路として、トレーニングを専門的に学ぶべく、東京スポーツ・レクリエーション専門学校とへ進学しました。

 

「専門学校ではトレーナー資格の勉強もしたのですが、当時はパーソナルトレーナーが何なのかもまったくわかっていませんでした」

 

今ほどパーソナルトレーナー、パーソナルトレーニングが一般的ではなかった時代ということもあり、永島さんは将来的に何を目指すのか定まらないまま卒業。結局、地元のフィットネスクラブでアルバイトとして働くことになりました。

 

それでもフィットネスクラブでは約6年間勤務し、トレーニング指導やマンツーマントレーニングのプログラムを任されるようになっていきます。キャリアを積めば求められるものも大きくなっていくなかで、永島さんは「自分の知識が追いついてない」と思うようになっていきました。

 

「長く勤めていると、任されることも増えていきます。フィットネスクラブには“マンツーマントレーニング”というプログラムがあって、お客様に個別の指導をするのですが、自分の知識がまったく追いついていなくて、これでは十分なトレーニングを提供できないと思って、もう一度ちゃんと勉強しようと思ったんです」

 

2010年、永島さんはヒューマンアカデミー東京校にて、当時NESTA-JAPAN理事を務めていた澤木一貴氏のゼミコースを受講。ここでトレーニング指導に必要なことを学び、パーソナルフィットネストレーナー資格を取得しました。同年はちょうどSAWAKI GYM設立のタイミングでもあり、澤木氏の誘いを受けて、パーソナルトレーナーとしての道を歩み始めることになりました。

当初はフィットネスクラブへの派遣でのパーソナルトレーニングがメインでしたが、2013年に1号店となる早稲田店がオープンすると、永島さんはトレーナーとしてフル回転。平日はほとんどの時間でパーソナル指導にあたっていました。

 

「早稲田店ができて多くのお客様を指導するようになりました。トレーナーが少なかった頃には、自身で考えたり、代表と相談しながら、どうしたらお客様に満足してもらえるか、どうしたら継続してもらえるかということを日々考えながら取り組んでいました。僕の中ではすごく大きな経験になったと思っています」

 

プロレスラーや力士といった現役のアスリートから、小学校入学前の小さな子ども、70代、80代の高齢の方まで、年齢も体力も目的もまったく違う、様々なお客様と向き合ってきたことで、トレーナーとしての引き出しが増えたことは間違いありません。

 

「お客様に継続してトレーニングを続けてもらうためには、セッションごとにお客様が何かしらの発見や、気づきを得ることが大事だと思います。毎回新鮮な気持ちでトレーニングをしてもらえるように、いろいろなバリエーションを用意したり、初めてのことを突然やってみたり、もちろん、自分自身をアップデートしていくことも常に考えています」

 

豊富な経験を持つ永島さんは、体力向上、機能改善、ボディマイク、ダイエット……など、お客様の目標に合わせてオールラウンドに対応しています。幅広い層の指導にあたっているからこそ、全年代の人々の体力向上に努めていきたいと目標を掲げます。

 

「今はボディメイクがすごくブームですけど、一般の方のライフスタイルを良くしていくためには体力向上は不可欠です。子どもの体力低下もそうですし、ご高齢の方が健康に過ごすためにも体力は必要です。働きざかりの年代の方も、たくさん仕事をするには体力が必要なので、すべての年代の人が体力向上していけるように、少しでも手助けできたらと思っています」

 

「全年代体力向上」の目標に向けて、永島さんは自身のスキルアップ、日々勉強を続けていきます。

 

というわけで、今回はここまで。次回は体力向上を目的としたトレーニングを体験させていただきます。

 

 

【トレーナーPROFILE】
永島一平(ながしま・いっぺい)
2006年よりフィットネスクラブにてインストラクターとして勤務。在籍中にダイエットプログラム指導、スタジオプログラム指導などを経験。2010年よりヒューマンアカデミー東京校にて、澤木一貴氏のゼミコースを受講し、パーソナルフィットネストレーナーの資格を取得。2011年よりSAWAKI GYMに所属し、一般の方からアスリートまで幅広くオールマイティにパーソナルトレーニングを実施。2013年にプロキックボクサーとしてデビューし、競技アスリートとしても活躍した。
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【パーソナル情報】
SAWAKI GYM
〈住所〉
早稲田本店=東京都新宿区早稲田鶴巻町110 アークアイズB1階
〈料金〉
■入会金:10,000円
■月会費:10,000円
■パーソナルトレーニングチケット料金(会員限定)
1回分(60分)/6,000円
5回分(60分)/30,000円
10回分(60分)/60,000円
※その他詳細はHPを参照。
〈営業時間〉
平日 10:00~22:00
土日祝 9:00~18:00

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。