ケンドーコバヤシ、熱い武道愛で“空手頂上決戦”のアンバサダーに就任 空手にまつわるエピソードも告白「親父にお前がブッチャーを倒せと言われて」




4月26日、都内にて『第1回空手Champion of Champions(KCC)』(7月21日開催)の記者会見が行なわれた。NPO法人全世界空手道連盟 新極真会が主催する本大会では、国内外から選ばれたチャンピオンクラスの男女各8名の空手家により、フルコンタクト空手の“チャンピオンの中のチャンピオン”が決定する。賞金総額は3000万円、優勝者には賞金1000万円が贈呈されることも大きな特徴だ。

そんなKCCの特別アンバサダーに就任したのが、お笑い芸人のケンドーコバヤシさん。小学1年生から高校3年生まで空手道場に通い、黒帯も取得した彼が熱い武道愛を胸に大会を盛り上げる。

【フォト】あこがれの緑健児代表、新極真会の選手たちと写真に収まるケンドーコバヤシさん

会見に登場したケンドーコバヤシさんは「我々の世代にとっては、新極真会の緑健児代表は本当にあこがれの空手世界チャンピオンであり、尊敬する武道家です。その方に指名していただいたということで、今回気を引き締めて全力で取り組もうと思っております」と決意を語った。

賞金トーナメントという側面に関しては「選手たちのひとつの目標になるということもありますし、こんな大会があるんだと新たな才能が注目を浴びるきっかけになるかもしれないので、こういうことはすごくいいことだと思います」とコメント。

もし、自分が空手をしていた当時にこのような大会があったら?という質問には「もし続けていたとしたらの話ですが、このようなレベルには達していなかったと思います」と大会のレベルの高さをあらためて語った。

あこがれの緑代表と並んだケンドーコバヤシさん

ちなみにケンドーコバヤシさんの空手のルーツは、父親からの些細な一言がきっかけだったとのこと。ある日プロレス中継を見終えた父親から神妙な顔で「俺は歳を取りすぎた。お前が(アブドーラ・ザ)ブッチャーを倒せ」と命じられ、道場に通うことが決定した形だ。ひょんなきっかけから武道に打ち込み、黒帯まで取得したケンドーコバヤシさん。長きにわたり空手を愛する思いは本物だろう。

「当時から道場で笑いを取ることに全力を注いでいました」と芸人魂が垣間見えるエピソードで笑いを誘いつつ、「フルコンタクト空手は生で見る方が多いと思うんですけど、本当に最初は迫力と伝わってくる痛みだけで口が開いちゃうくらいだと思います。そんな中でも、一本が出るときの技って本当に絵画に見えるくらい美しい形なんです。その瞬間を見届けられるようにしっかり目を見開いて見てほしいですね」と空手の魅力を真剣に語った。

緑代表からの熱い指名を受け、記念すべき第1回大会アンバサダーとして大会を盛り上げていくケンドーコバヤシさん。最後には「本当にもう一度気を引き締めて、代表のお言葉をお借りして死力達成の気持ちでがんばりたいと思います。よろしくお願いします。押忍」と決意を語り会見を締めくくった。

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