7月26日~8月11日に開催されるパリオリンピック2024。真っ向からの体のぶつかり合いが魅力なレスリングの男女日本代表選手13名も顔ぶれが出そろっている。東京2020オリンピックに続くメダルラッシュに期待したいところだ。ここでは、日の丸を背負って戦う代表選手たちを紹介する。2人目は、133連勝と白星を積み重ねる女子53kg級代表の藤波朱理選手。
2020年、当時17歳で出場した全日本選手権で初優勝。2021年には世界選手権でも初出場・初優勝をはたす。レスリングの鉄則「1回もミスしない選手が勝つ」を体現する冷静さと片足タックル、足にまったく触れさせないディフェンスが持ち味。特筆すべきは、2024年1月の東日本大学女子リーグ戦の育英大戦、2階級上の世界チャンピオンにしてパリオリンピック代表の櫻井つぐみを5-0で撃破。中学2年の9月に行なわれた全日本女子オープンから積み重ねた連勝記録を、吉田沙保里の119連勝を上回る133連勝に伸ばす。いなべ総合学園監督から上京して日体大コーチとなった父・俊一との父娘二人三脚でパリに挑む。兄は2017年世界選手権フリースタイル70㎏級銅メダリストで総合格闘家の勇飛。
藤波朱理(ふじなみ・あかり)
2003年11月11日、三重県生まれ。所属)三重・いなべ総合学園高~日体大
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