7月26日~8月11日に開催されるパリオリンピック2024。真っ向からの体のぶつかり合いが魅力なレスリングの男女日本代表選手13名も顔ぶれが出そろっている。東京2020オリンピックに続く、メダルラッシュに期待したいところだ。ここでは、日の丸を背負って戦う代表選手たちを紹介する。10人目は重量級期待の星である、男子フリースタイル86kg級代表の石黒隼士選手。
カデット(16・17歳)からジュニア(18歳~20歳)、シニア(20歳以上)とすべてのカテゴリーで男女とも世界選手権優勝者を育ててきた東京ゴールドキッズ(現・MTX GOLDKIDS)で鍛え上げられ、小・中学校時代数々のタイトルを獲得。鍛え上げられたレスリングの基本を武器に高校、大学でさらに成長すると、2022年の全日本選手権では兄・峻士(当時・新日本プロレス職員)と兄弟同時優勝を遂げる。パリオリンピック・アジア予選では初戦の2回戦の相手となったアジア大会2位、ディーパック・プニア(インド)が計量失格で不戦勝。オリンピック出場権がかかった準決勝、アジア選手権3位の実績を持つキム・グワンウク(韓国)にテクニカルスペリオリティで圧勝し、パリへの切符を獲得した。1988年ソウルオリンピックの太田章(フリースタイル90kg級)以来の重量級メダル獲得を目指す。
石黒隼士(いしぐろ・はやと)
1999年8月23日、東京都生まれ。所属)埼玉・花咲徳栄高、日本大、自衛隊体育学校
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