フルコンタクト空手の新たな無差別級世界大会『第1回空手Champion of Champions(KCC)』が7月21日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。NPO法人全世界空手道連盟新極真会が主催する今大会は、国内外から選ばれたチャンピオンクラスの男女各8名の空手家によるトーナメント制。優勝賞金1000万円、賞金総額3000万円をかけた夢の舞台で、空手家たちの熱い闘いが展開される。
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そんな中で男子の優勝候補の一人と目されているのが、リトアニアから来日したエヴェンタス・グザウスカスだ。体重別世界大会である第7回全世界ウエイト制空手道選手権大会では、圧倒的な攻撃力で重量級チャンピオンの座を奪取。2023年の第13回全世界空手道選手権大会では敗北を喫したものの、KCCでのリベンジに闘志を燃やしている。
“外国人エース”の呼び声高いグザウスカスは、189cm、103kgの体格から繰り出される強烈な突きと蹴りで、相手を圧倒する組手を見せる。そんな彼の強さはどのようにしてつくられたのか。コーチを務めるルーカス・クビリウス(第10回世界大会4位)に話を聞いた。
「基本的なメニューとしては、週4回フィジカルトレーニングを行なっています。筋力やスタミナ強化はもちろんのこと、メンタル面の強化も重視しています。そのために行なっているのが軍隊式のトレーニングで、たとえば目隠しをした状態で1時間泳ぐメニューなどがあります。ウエイトトレーニングは重量を挙げることを目的にせず、スタミナ強化をテーマとしています」
圧倒的なオフェンス力は、そうした日々の稽古の賜物だろう。規格外のメソッドも取り入れつつ、“最強外国人”が磨いた心技体で頂点獲りを狙う。
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