ポイントは自主性重視 小5娘と美ボディ大会出場の42歳ママ「自然に仲がいい」親子関係の秘訣とは【浅岡ファミリー(前編)】




反抗期をはじめとした親子間での不仲は、どの家庭でも起こりうる問題だろう。その背景には親の期待と子の思いのすれ違いなど、さまざまな事情が散見される。

その中で浅岡裕美さん(42歳)と那奈さん(10歳、小学5年生)は、そんな問題が無縁に思えるような親子仲を見せている。ふたりは今年3月にボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD」(サマースタイルアワード)の親子モデル部門に出場し、準優勝を達成。

【フォト】美ボディ大会で見せた親子息ピッタリのステージ

挑戦の経緯を聞くと、もともとコンテストに出ていた母のステージ練習に娘が興味を持ったとのことだ。「一緒に出る?」「いいよ」という何気ないやり取りで親子のステージが実現した。無理なく母子が同じ方向を向く、“自然な仲の良さ”に迫ると、その背景にある母の思いが見えてきた。

大事にしているのは「任せて見守ること」

浅岡さんファミリーは裕美さん、製造業の技術者である夫、中学2年生の兄、妹の那奈さんの4人構成である。裕美さん自身はIT企業で課長職を務めており、プロジェクトや部下のマネジメントを主な業務としている。

裕美さんは育ち盛りの子どもたちとの関係について、夫と話したふたつの教育方針があると言う。

「大事にしているのは、『子どもの得意を活かすこと』と『やってみたいことを応援する』ということです。こちらから無理に干渉しないようにしていて、子どもたちの自主性を大切にしたいと思っています」

子どもに期待はあるが、あえてそれを口にはしない。それは「自分で考え、進む力をつけてほしい」という思いの裏返しだ。任せつつ、困った時にはサポートできるように見守ることを大事にしていると裕美さんは話す。

家族でのアクティビティも大切にしている

そんな両親の思いが実を結んだか、子どもたちはすくすくと成長を遂げている。兄はテニスや陸上に打ち込んでおり、学校でもリーダーシップを発揮し活躍。妹・那奈さんもテニスを習いつつ、今年の春からは自らの希望で吹奏楽団での活動をスタートさせた。そんなふたりの成長を、両親は温かい目で見守っている。

「吹奏楽は突然だったのでびっくりしましたが、今までとは違う強い意志を感じたので、がんばってほしいですね。ちなみにテニスは私が学生時代やっていたので、兄のほうが先に興味を持って習い始めたんです。そうしたら妹も後をついて始めて…という感じですね。家族で楽しいことを共有するというか、そういった雰囲気はできているのかなと思います」

一家の恒例行事となっている旅行やキャンプなどは、毎年裕美さんから提案しているとのことだ。その際にはいくつか候補を挙げ、行きたい場所をみんなで決める方式を取っている。「単に私が行きたいのもありますけど」と裕美さんは笑うが、こういった時間がファミリーの絆を深めているのだろう。

もっぱらアウトドア派な浅岡ファミリー

家族単位で過ごす時間が長いからこそ、娘とふたりで臨んだボディコンテストは貴重なふたりきりの時間になった。

「舞台度胸があったり、ポージングの飲みこみが早かったり、知らなかった那奈の長所が見られてよかったです。家では元気なんですけど、外に出るとおとなしい内弁慶な子だと思っていたので、意外と人前に出るのも得意なんだなと思いました。ふたりでポージングレッスンに通ったり、その帰り道の電車でいろいろ話したり、貴重な親子の時間になりました」

(後編に続く)

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