フィジークでのサーフパンツも、ボディビルパンツも緑色。「かわいらしいフォルムで、頭の葉っぱがフリフリと揺れる小犬のようなかわいらしさがたまらない」と話すように、くさタイプのポケモン「ベイリーフ」にあやかったニックネームでステージに立ったその男は、フィジーク172cm以下級で4位、そしてボディビルでは優勝と、堂々たる成績を残した。
人気筋トレYouTubeチャンネル「レモンチャンネル」のメンバーが主催するボディコンテスト「レモンクラシック」のノービス大阪大会(8月10日開催)のボディビル部門は、31人がエントリーする激戦クラスとなった。ビキナーもいれば、すでにある程度の実績を持つ者もいる中で、ベイリーフは後者。もともとフィジークを主戦に戦ってきた選手であり、今回、ボディビルは初挑戦だったとのことだ。
「以前は他団体でフィジークに出場していましたが、数年間、トレーニングから離れていました。その中で、主催者の原田(大智)さんの『ボディビル選手が競技で生活できるような環境をつくりたい」という方針に共感し、レモンクラシックが開催されるということでトレーニングを再開し、チャレンジしてみようと思いました。ステージ裏ではスタッフの方や他の選手の方が優しくて、温かい雰囲気で大会を終えることができました」
さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちが集まる中で、各々のボディやポージングは個性的。ベイリーフのボディは、筋肉の大きさで言えばまだ発展の余地がおおいにありそうだが、一つ一つのポーズが的確で大きな穴がない。全身のバランスにも優れたクラシカルな印象があり、将来の可能性を感じさせるステージングであった。
「今回はフィジークだけではなくボディビルでも出場ということで、特に脚をしっかり鍛えようと思ってやってきました。脚の筋肉のカットだけは誰にも負けないようにという思いでした」
今回のステージをきかっけに、さらに大きな大会への出場を目指していくという。
「今後は、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会にも出ていきたいです。何年かかるかはわかりませんが、いずれは日本クラス別選手権など大きな大会で活躍できるような選手を目指して、トレーニングに励んでいきます」
▶次ページ:ベイリーフのインタビュームービー&ステージフォト