筋肉大乱闘、東京で発生 2024ジュニア世代最強の男を巡る戦い




8月25日に行なわれた「第36回日本ジュニア男子ボディビル選手権大会」は、その名の通り、ジュニア世代(23歳以下)のNo.1ボディビルダーを決する戦いだ。全国各地から将来有望な若手選手が集結し、“大乱闘”とも言える激しい筋肉バトルを繰り広げた。

【フォト】この中に将来の日本上位ビルダーが?出場全選手ソロフォト

3階級に分かれてそれぞれの優勝者を決定し、最後に3者によるオーバーオール審査を実施して日本一を決定した今大会。その座を獲得したのは、48人が出場した70kg以下170cm以下級を制した渡部史也。もともとフィジーク選手として実績を残してきた男が、「もっとデカくなりたい」という思いを貫いてボディビルに初参戦し、見事に頂点の座を獲得した。

70kg以下170cm超級では、名門・日本体育大学ボディビル部出身の倉林怜央が戴冠。この日は、メンズフィジーク部門でオーバーオール優勝を達成した石山檀をはじめ、同部在籍やOB選手が多数出場。仲間の熱い声援を受ける中で金メダルを手にした。

70kg超級では、昨年まで陸上の投てき競技に注力していた井上光陽が頂点に立った。今大会が初のボディビルのステージであったとのことだが、昨年10月から約27kgの減量により身体を仕上げ、とてもデビュー戦とは思えぬステージングを見せた。

日本トップレベルのボディビルにおいては、数年前まではベテラン勢が常に上位を争っていたが、近年は現王者の相澤隼人をはじめ、20代の若手勢の躍進が目立っている。この中から、名誉ある日本選手権ファイナリスト(トップ12人)に食い込む選手は必ず現れるはずだ。

▶次ページ:出場全選手のフォトギャラリー