磨いた健康美を競うBEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン/BBJ)。8月25日には東京大会が開催された。そんな舞台でベストボディ・ジャパン部門レディースクラス4位の成績を残したのが九鬼浩美、34歳だ。
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コンテスト挑戦のルーツは、人生を前向きに変えたいという一歩からだった。ジーンズ関係の仕事をしている彼女は一時期、国産ジーンズ発祥の地・岡山県で一人暮らしをしていた。その時にプライベートで落ち込む出来事があり、落ち込んでいる最中にその縁は訪れた。
「人間関係でいろいろあって、仕事もダメでという状況で、八方ふさがりな感覚になりました。気持ちがどん底の時、お世話になっているトレーナーさんにBBJを紹介してもらったんです。悔しさを払拭するじゃないですけど、私には何もないと思っていたところからがんばってみようと思いました」
大会に挑むもなかなか頂点には手が届かなかった。とはいえ、目標に向かって己を磨く日々は彼女のメンタルを前向きにさせた。
「ネガティブなことを考えなくなりますし、日々やりきっている実感があるので、『自分ってこれでいいんだ』と受け入れることができます。今回も4位で悔しかったんですけど、がんばった自分を認めることができています。体はもちろん、心が変わったのがトレーニングの成果かなと思います」
結果を残すためには、日々の試行錯誤が必要不可欠。今大会に向けては、ピラティスに通いインナーマッスルを鍛えるなど、BBJ挑戦を経て体づくりのモチベーションも上がっている。
「ピラティスを試してみて、体のラインが変わったなと感じています。これからもっと自信をつけて、ステージでオーラを出せるようになりたいですね」
挑戦はまだまだ始まったばかり。上向きになったメンタルでさらに上の結果を目指していく。
取材・文・写真/シュー・ハヤシ