「やっぱり大谷さんはすごい…」、そう言わざるをえない変化だった。昨年はボディフィットネスで日本一3連覇を達成、世界選手権でも金メダルを獲得するなど無類の強さを見せた大谷美咲。そんな彼女が2024年、今度は新競技「ウェルネス」に転向し、再び日本一に輝いた。
9月1日に開催された、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催のウェルネスカテゴリーの日本一決定戦「オールジャパン・ウェルネス・チャンピオンシップス2024」。審査の方法やコスチュームは、安井友梨らが戦うビキニフィットネスと同じながら、より脚や臀部など下半身の筋量に重きが置かれる競技である。
今年から新設された新競技で見事に優勝を果たした大谷は、ボディフィットネス出場時から優れた筋量を搭載し、そこにこの競技で求められる「丸みを帯びたアウトライン」を形成し、トップの座に君臨してきた。
だが競技を転向した今年は、カテゴリーの基準に合わせるべく下半身のトレーニングに注力。外側広筋(太腿の外側)のモリっとした重量感や、正面から見てもわかるほどの臀部の発達は強烈。さらに、その下半身を強調すべく、サイズもありカットも入っていた上半身は控えめに見せるポージングに。身体自体も、見せ方もカテゴリーで求められるものに忠実に変化と進化を加えた、圧巻の優勝劇と言っていいだろう。
次戦は、10月にスペインで行なわれるアーノルドクラシックヨーロッパ、そしてその先の12月に東京で開催されるIFBB世界選手権へ。フィットネス業界でも、世界へ“大谷”の名を轟かせてくれるはずだ。
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