今年2月、『第99回欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ)で披露された「マッスルエフェクトでTikTok」が世間の注目を集めたのは記憶に新しい。その発信者であるマッスル親子のトトマッチョこと赤澤範昭が、9月8日に静岡県で行なわれた「第28回日本クラス別ボディビル選手権」の55kg以下級で優勝、見事に大会8連覇を達成した。
【フォト&ムービー】まさにGOAT。8連覇を達成した赤澤のマッスルボディ
元祖マッスルエンターテイナーとして地位を築いている赤澤だが、8連覇の偉業が示すように、55kgという最軽量の制限がある中にモリモリの筋肉を詰め込んだ日本屈指のボディビルダーだ。
「今年は7月にIFBBアジア選手権(モンゴル)があったので、そこからもう一段仕上げて臨みました。仕上がり的には去年よりは良かったかな。特別意識してやってきたことはなく毎年同じことを続けて、いつになったら仕上がるかな、ということだけ考えています」
赤澤と言えば、ダンス調と取り入れた独創性の高い1分間のフリーポーズが持ち味。去年は、娘・なの春さんが大ファンであるKing & Princeの楽曲を、そして今年は、その元メンバーである平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が結成したNumber_iのデビュー曲「GOAT」をチョイスした。「Greatest Of All Time」=「史上最高」という意味を込めた、本気のラップ&ダンスナンバーだ。
「話題性もある曲で、彼らも今年デビューして再出発したばかり。自分もより進化して再出発しようみたいな気持ちを込めてこれにしました。曲に合わせてポーズをとるのが大前提です。かっこいいとか、魅せるとか、きれいなフリーポーズを僕はできないので、見ていて楽しんでもらえればいいかなと思っています」
1週間後には、40歳以上の選手が集う「日本マスターズボディビル選手権」(福岡県北九州市開催)にも出場予定。「マスターズはまた違うフリーポーズを考えています」とにやり、どんなパフォーマンスを披露してくれるのか楽しみだ。
「今年はアジア選手権の成績(準優勝)により、今月に開催されるIFBB世界選手権(イラン)の派遣選手に選ばれていたのですが、情勢が考慮され、派遣自体がなくなってしまいました。初めて選ばれたので行きたかったのでですが…残念ですね。ただ、今回の優勝により12月のIFBB男子ワールドカップへの日本代表選手の可能性もあります。55kg以下級という最軽量カテゴリー自体が世界大会にはないのでどうなるかはわかりませんが、もし選ばれるなら、準備を進めていきたいと思います」
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