9月8日に静岡県で開催されたJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の「日本クラス別ボディビル決戦」は、階級別の日本一決戦。男子は体重別9階級に分かれて審査が行われる中で、80kg以下級、75kg以下級、70kg級は出場者の多さとレベルともに激戦中の激戦と言っていいステージであった。
■80kg以下級、75kg以下級、70kg以下級フォト&ムービー
80kg以下級では、圧倒的バルクで注目を集めてきた寺山諒が戴冠。日本選手権ファイナリスト入りも期待される有望選手ではあるが、コンディションを崩して欠場することもあった。今年は満を持して、日本トップ戦線へ食い込んでいくことができるか。ゴリゴリマッスルのベテラン・髙梨圭祐が2位、高身長でクラシカルボディの野上駿が3位と、それぞれの個性が目立つ階級となった。
75kg以下級では、日本トップのプロポーション派・嶋田慶太が日本選手権3位の実力を見せつけ、ジャパンオープン優勝の江川裕二を制して優勝。3位に食い込んだ椎名拓也は、「リスペクトを込めて」と披露したフリーポーズでは、ビキニフィットネスのサイドポーズを取り入れるなど、独特の世界観を日本トップの舞台でも見せた。
70kg級は激戦中の激戦。昨年の日本選手権ファイナリスト・須江正尋が4位とコールされると会場がどよめいたのはこの日のハイライト。そのような中で、ファイナリストへ返り咲きを狙う松尾幸作、今年のミスター大阪(大阪ボディビル選手権優勝)の藤井貫太朗らを制して、吉岡賢輝が2021年以来の日本クラス別優勝を手に入れた。
近年では、嶋田をはじめとするプロポーションに優れる選手が上位に食い込む傾向がやや見られる一方で、バルク派のビルダーも健在。10月の日本選手権でをうらなう上で、非常に興味深い戦いが重なる結果となった。