帝京大初のフィジーク王者誕生 勝利のカギは「脂質をしっかり摂取」




2019年より本格始動した帝京大学バーベルクラブ。今もJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会に出場を続ける1期生の辻大成らを筆頭に多くの選手を輩出、名門・日本体育大学に迫る勢いで部の力を高めてきたが、実は個人優勝という点では、2021年に高橋明生がボディビルで関東優勝を達成したのみであった。

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そんな帝京大へ、ついに金メダルが。9月21日に開催された「第5回関東学生フィジーク選手権大会」の176cm以下級で優勝した山田晃義は、まだ階級分けがなかった1年生時に16位、階級分けがはじまった昨年は3位と順調に順位に伸ばし、3年生となった今年、ついに目指していたところの一つにたどり着いた。

「もともと高校の部活を引退後にやることがなくなったときに筋トレをはじめ、帝京大学にバーベルクラブがあると知って入ることに決めました。何で?っていう理由はあまりなくて、シンプルにトレーニングが好きで。今のボディビルやフィジークの名門は日体大や東海大だと思いますが、帝京大は学校としてはそこまで。帝京で一番を獲りたいと思ったんです」

この大会に向けた体づくりとしては、「脂質」がキーワードだったと話す。

「良かったのは、脂質をしっかりとるようにしたことです。1年生、2年生時は脂質をカットするダイエットをして大会に臨んでいたのですが、脂質をちょっと多めに入れるタイミングがあったときにけっこう筋肉に張りが出てきたんです。なので、今年は少し多めに入れるようにしたことでうまくいったと感じます」

9月29日には、日本一の学生フィジーカーを決める全国大会にも出場予定。昨年は、関東で3位ながら全国では6位と順位を落としているため、今年はそのリベンジを果たしたいところだ。

「やるべきことを明確にして、1週間、しっかり準備していきたいと思います」

帝京大に初めて全国No.1の金メダルを持ち帰ることができるか、注目だ。

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