9月29(日)、岡山県芸術創造センターにて「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス2024」が開催され、フィットネス競技で無類の強さを誇っている女王・安井友梨がビキニフィットネス163cm超級に出場。圧巻の9連覇を達成した。
【フォトギャラリー】安井がケガを負いつつ挑んだ2023年オールジャパン選手権
昨年はトレーニング器具をジムのロッカーから落下させ、左足の指を粉砕骨折するケガに見舞われた安井。その中でオールジャパン選手権、フィットネス・ジャパン・グランド・チャンピオンシップス(無差別級日本一決定戦。通称グラチャン)、アーノルド・クラシック・ヨーロッパ、IFBB世界選手権と連戦を戦い抜き、すべてで金メダルを勝ち取る気持ちの強さを見せた(アーノルドとIFBB世界選手権は、ドレスとスイムスーツ着用のフィットモデルで優勝)。
迎えた今シーズン。ケガに苦しみ、どこか表情にも影があった昨年とは一変。晴れやかな笑顔で舞台を舞った。9月1日には「オールジャパン・フィットモデル・チャンピオンシップス2024」で優勝(階級3連覇)し、「とにかくステージがすごく楽しくて、ポージングのためにドレスをさばく際にも、一回一回『ありがとうございます!』という感じで(笑)。楽しさが爆発していたと思います」と喜びをあらわにした。
シーズン好発進を決めた安井は、今回のオールジャパンで主戦場であるビキニフィットネスに登場。大会前に自身のInstagramで「全国の皆さまへの感謝の気持ちをしっかりと込めまして、日本中に少しでも元気をお届けできますように、最高のステージをお見せすることをお約束申し上げます」と語っていたように、磨かれたボディとステージング、これぞ安井というビッグスマイルで観客を魅了した。
追随する廣中れな(ビキニフィットネス163cm超級2位)を振り切り、見事に9連覇を達成し歓喜に湧いた。次戦は、本大会の上位入賞者が集うグラチャン(10月6日開催)で5連覇に挑む。
昨年の苦難を越えたからこそ、彼女からはステージに立てる喜びがあふれているように思えた。その陽のエネルギーは彼女の力となり、また一段輝かしいパフォーマンスにつながっていくだろう。
文・写真/森本雄大