19歳の絶対女王・鈴木未紘が世界大会に続き、日本一過酷な空手サバイバルを制す【新極真会】




フルコンタクト空手の体重無差別級日本一を決める、全世界空手道連盟 新極真会主催「第56回全日本空手道選手権大会」が10月5日-6日の2日間で開催された。

流派を越えて実力者が集う、2日間にわたるサバイバルトーナメントを勝ち抜くのは容易ではない。その中でも空手家たちは頂点を目指し、日々鍛えた心技体を聖地・東京体育館でぶつけ合った。

最終日となった本日は、組手部門男子の三回戦~決勝戦、女子は準々決勝戦~決勝戦が実施され、男女ともにチャンピオンが決定した。ここでは、30名がエントリーした女子の模様をお届けする。

今大会で連勝記録を更新した鈴木(左)

【フォト】女子決勝戦 19歳の絶対女王 VS “高速パンチ女子”の激闘

女子においては、現在19歳にして世界大会優勝(第13回世界大会、第1回空手Champion of Champions)、第54回全日本大会優勝の実績を持つ鈴木未紘を止める者が現われるのかがテーマだった。そんな大本命は各回戦での激闘を経て勝ち上がり、ファイナルへ進出。同じく決勝に駒を進めた“高速パンチ女子”こと目代結菜と対峙した。

目代は第13回世界大会で3位の成績を残し、国内・海外で入賞の常連である実力者。トーナメント戦での消耗もピークの中、決勝では両者が力を振り絞っての死闘を展開した。

真っ向からの打ち合いを挑んだ目代(左)

試合は序盤から激しい打ち合いとなる。鈴木は得意の突きとヒザ蹴りのコンビネーション、目代は代名詞にもなっている高速の突きで真っ向勝負を展開した。互いに一歩も引かない試合は3度引き分けとなり、体重判定(8kg以上の体重差があれば軽いほうの勝利)でも決着がつかず勝負は最終延長戦にもつれ込む。最後は接近戦での攻防を制した鈴木が、全日本大会2連覇を達成した。

鈴木は優勝者インタビューで支えてくれる周囲への感謝を語りつつ、「今後も必ず結果で恩返しできるようにがんばっていきます。これから、もっともっと強くなります」と力強く決意を語った。

女子の入賞者は以下の通り。

■組手・女子
優 勝 鈴木未紘 (厚木・赤羽支部)
準優勝 目代結菜 (東京城南川崎支部)
第3位 藤原桃萌 (福岡支部)
第4位 網川来夢 (福岡支部)
敢闘賞 漢 藍理 (佐賀筑後支部)
技能賞 村上莉菜 (大阪東部支部)

左から準優勝の目代、優勝の鈴木、3位の藤原桃萌、4位の網川来夢、敢闘賞の漢藍理、技能賞の村上莉菜(代理・阪本晋治 大阪東部支部 支部長)

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