メリハリのある体型をつくるため、筋トレを取り入れるボディメイクが一般的になりつつある。トレーニングの目標としてボディコンテストを設定する例も多く、「単に痩せる=美ボディ」という考えはもはや昔のものだろう。
今回登場するのは、ボディコンテスト団体「SUMMER STYLE AWARD」(サマスタ/SSA)やNABBA JAPANのプロ選手として活躍する髙橋千東さん。かつてはフェンシングの選手だったという彼女は、筋肉がつきやすい体質を強みに変え、筋量のある強く・美しいボディが評価される部門を中心に活躍中だ。そんな髙橋さんに、筋肉をつけつつ女性らしい体をつくる秘訣を聞いてみた。
「丸みが女性らしさにつながると思うので、肩とかを闇雲に鍛えてカクカクしてしまったり、お尻も四角くなってしまったりするのは避けたいです。どういう風にしたら自分の足りないところに筋肉をつけて、筋肉で押し出すような丸みをつくることができるかを、自分の体を動画や写真で撮りながら研究して、分析しています」
トレーニングのポイントは部位を細かく意識することなのだと言う。
「たとえば肩を鍛えるにしても、今の体のデザインだと肩の上部をもう少し強調させたいから、上部を狙おうとか。お尻や胸なども同じです。体の記録をもとに狙う部位を決めたら、その箇所のトレーニングで評判のいいトレーナーさんを都度探して訪ねて、トレーニングを学んだりしています」
注力している部位はお尻と背中。ウエストが細くなりにくいぶん、お尻や背中のボリュームでくびれを強調することを大事にしている。
「スクワットだと前ももに効いてしまったりするので、極力やらないようにして、アブダクターやバックキックで下半身を鍛えています。背中はチンニングですね。筋肉がつきやすい体質なので、注意してやらないと変に体が大きくなったり、バランスが悪くなってしまったりするので、そのあたりは考えながらやっています」
筋肉のカットを出すために必要な減量についても、やりすぎて女性らしさが損なわれないように気を遣っているという。かつては太い脚を男子にいじられ、自信をなくしていたこともあったそうだが、今ではその面影はない。
「減量にしても絞りすぎてカリカリになってしまうと、女性らしい丸みが生まれなかったりするので、食べる量やカロリーにはかなり気を遣っています。そういうことに取り組んで、立体感や全体的なメリハリを表現できるようにしています。12月には今年最後のコンテストを控えているので、2024年を最高の形で締めくくれるように挑んできます!」