五味原領や川中健介らJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の若手トップ選手が世界一の座を獲得するなど、「日本人に合っているカテゴリー」と言われるクラシックフィジーク。11月4日に千葉・市川市文化会館にて行なわれた「マッスルゲート関東大会」でも、将来のトップ選手を目指し、多くのビギナートレーニーがこのカテゴリーに参戦した。
クラシックフィジークは日本においては比較的新しい競技であり、ボディビルとフィジークの要素合わせ持っていると言われる。「昔のボディビル」をコンセプトに、ウエストが細くVシェイプなシルエット(フィジーク要素)、そして全身の丸くボリュームのある筋肉(ボディビル要素)が評価されるカテゴリーだ。
規定ポーズはボディビルと共通するものも多いが、特徴的なものが2つある。一つは、息を吸い込んで内臓を引き上げるバキュームポーズ。比較審査の一番最初にとるポーズであり、他の部分でどれだけ優れていても「バキュームポーズができないと評価されない」とされている。
もう一つは、クラシックポーズ。規定ポーズでありながら、左右アシンメトリーで体のシルエットを綺麗に見せられるポーズを自由に選択できるのが特徴(「マスキュラーポーズ」と呼ばれるポーズのみが禁止)。自身の色をより出せるため、このポーズがとりたくてクラシックフィジークに出場する選手もいるという。
関東大会には19人の選手がエントリーし、それぞれがクラシカルなポージングで身体の審美性を表現した。12月21日・22日の全国大会「ゴールドジムジャパンカップ2024」では、この中から上位入賞者が生まれるかもしれない。