プロレスラーとして活躍しつつ、女優、グラビアアイドルの顔も持つ青野未来選手。ここでは、マリーゴールドのユナイテッド・ナショナル王者として躍進を見せる彼女と、元祖グラレスラー・愛川ゆず季さんの特別対談をお届けしている。今回は第2回、青野選手のアクトレスガールズ時代やスタイル管理について。
愛川「アクトレスガールズさんでプロレスをやっていて、私がアクトレスさんの試合をあまり見ていないのもあると思うんですけど、MIRAI選手と青野選手の試合を見て、まずレスリングにびっくりしたんですよ。基礎や蹴りをどこで学んだんだろうっていうのが気になったんですけど、どうですか?」
青野「レスリングはそんなに得意なほうではないんですけど、堀田祐美子選手がアクトレスガールズのプレイングマネージャーだったときに教わりました。他にも今は団体にいない選手とかもいたので教わったりしていました。蹴りに関してはK1ジムに行ってキックを教えてもらったことがありました」
愛川「それってプロレスを始めてからですか?」
青野「始めてからです。もう結構キャリアの後半です」
愛川「蹴りがめちゃくちゃいいなと思いました。蹴っている時に目の色が変わるんですよね。ぜひみなさん注目してもらいたいなと思います。あとはね、みなさんからの声で青野選手が私に似ていると(笑)。私をずっと見てくれている方も、『アクトレスガールズにゆーちゃん(そのファンからの呼び名)にそっくりな人がいるから』って言われて見に行ったことがありました。ただ、私からしたら青野選手は風香さんにそっくりなんですよね。なんかもう蹴りの感じとか、表情の使い方とかも姉妹みたいに見えて。やっぱり近くにいるから似てくるのかなと思ったりします。
あと、私が青野選手のいいところだなと思うのは、女子プロレスラーで唯一と言っていいほどの品がある選手なところです。私もそうだったんですけど、プロレスをやっているとどんどん体育会系になって、髪の毛もブリーチしたり引っ張られたりしてボサボサになっていくじゃないですか。その中で女性らしさを今でも保っているのがすごいと思います。意識しているんですか?」
青野「あんまり意識はしてないですけど、リング上の自分を見るとびっくりしますね。自然に入れかわるような感じです。アクトレスガールズの時とかデビュー当時はリングでの自分をどうつくろうって思っていて、そっちをつくるほうが大変でした。普段の自分のままじゃ闘えないと思って、もっと強く見せるための自分をつくることを意識していました」
愛川「青野選手は結構パワーがあって、ラリアットとか、そういうパワーファイターが使うような技を使っているところにびっくりしたんです。ただ、今の環境でいうとあまり体が大きいほうではないじゃないですいか。マリーゴールドに移籍してから、以前と違うところで実感している部分はありますか?」
青野「アクトレスガールズの時はパワーファイターですって言っていて、今もパワーはあるほうだと思うんですけど、マリーゴールドはやっぱりボジラとかもいますし」
愛川「本当に規格外の選手が多いですよね。林下詩美選手とかジュリア選手とか、いかにも強い選手が多い中でガッといけるところの、そういうパワーでぶつかるとやっぱり張る部分があるので、そこの一歩上にいくために何を考えているんだろうなって」