エンタメとボディビルの融合「ジュラシックカップ」が第2回を迎える【プレイバック2024】




“ジュラシック”木澤大祐、“狂気の男”合戸孝二というボディビル界のレジェンドが共催する「ジュラシックカップ」が今年も開催された。

木澤大祐と合戸孝二

【動画】会場大興奮のグランドクラス各選手入場シーン

日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)公認大会ながら、豪華な演出や吉本興業お笑い芸人によるステージが行なわれるなど、従来のコンテストとは一線を画すエンターテイメント性が魅力。多額の賞金も用意されており、主催者の「ボディビル競技と仕事を両立しながら生活できる環境をつくりたい」という思いが込められた舞台だ。

昨年10月に行なわれた第1回大会は、木澤の拠点である愛知県で開催。第2回を迎える今年は舞台を東京に移し、1,200人収容可能な会場でスケールアップした激戦が繰り広げられた。

昨年の賞金額は最上位のグランドクラス優勝者に100万円であったが、今大会は3倍の300万円に増額。賞金は5位まで贈呈され、他のカテゴリー(ルーキー、ノービス、オープン)と部分賞を合わせると総額は600万円にも及んだ。

上記のクラスに加え、今回からボディビル界のレジェンドたちから推薦を受けた若手選手が出場できるカテゴリー「レジェンドウォーズ」が誕生。6名の新鋭が火花を散らす中、阿部公太(谷野義弘の推薦)が優勝をつかみ、新たな可能性を感じさせた。

グランドクラスには日本選手権ファイナリストや他団体からの刺客など、数々の猛者が集結。優勝をはたしたのは、現役大学生にして日本選手権3位を射止めた刈川啓志郎であり、2位につけた扇谷開登(日本選手権4位、27歳)とともに若き力が勢いを見せた。

今シーズンで引退を表明した木澤大祐と盟友である須江正尋のゲストポーズや、サプライズでの引退セレモニーも実施され、たくさんの喜びと感動を届けて第2回大会は閉幕。

なお今大会の最中には早くも第3回大会についての告知があり、来年は10月29日に埼玉での開催になるとのこと。収容人数1,700名(今年の1.6倍)、入賞賞金総額は700万円とスケールアップした舞台で激戦が繰り広げられる。応援したい選手への「ギフティング制度」の導入、ボディビルカテゴリー優勝経験者のみが出場できる「CHAMPION CLASS」の新設、トーナメント形式での審査となる「1on1対戦形式」の実施など、新たな施策が盛り込まれる。

メンズフィジークで国内身長別2位(2022年)、今年はマスキュラーフィジークで日本4位となった西崎空良、IFBB世界選手権クラシックフィジークオーバーオール王者の五味原領、国外ナチュラルボディビル団体からの招待選手、“日本ボディビル界をけん引してきた伝説の人物”(詳細未発表)など猛者たちも多数参戦予定となっている。

進化を続けるジュラシックカップが、来年はどのような風をボディビル界に吹き込むのか。魅力満点のステージが今から楽しみである。

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