太脚・ボリューム尻で切り開いた新境地 世界選手権で銀メダル獲得も、37歳・美筋女王はさらなる理想のボディ追求へ




東京を舞台に開催された「IFBB世界女子選手権」及び「IFBB男子ワールドカップ」(2024年12月17日~19日)。世界中からコンテスト選手が集う中、今年からスタートした新カテゴリー「ウーマンズウェルネス」で大谷美咲(37)が準優勝の成績を残した(ウーマンズウェルネス158cm以下級、ウーマンズウェルネスマスターズ35~39歳級)。

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同カテゴリーは太ももやヒップなど、下半身の筋量が重視される部門。2023年まではボディフィットネスで国内3連覇、世界選手権優勝と活躍してきた大谷だが、2024年に部門を変更するとウェルネス仕様の体をつくり上げ、太い脚・ボリューミーなヒップで新境地を切り拓いた。

転向早々に国内頂上決戦を制覇。10月の国際大会「アーノルド・クラシック・ヨーロッパ」でも優勝を飾っただけに、今大会は一歩及ばず悔しさを噛みしめた。

「反省点もいくつかあるので、(銀メダルという結果は)自分では受け止めています。アーノルドでいい成績が出て、そこから世界選手権まで期間も空いたので、気持ちを切らさないようにするのは一番気を遣った部分でした」

カテゴリーを変更してからは下半身の筋量アップに努めつつ、上下半身のバランスを失わないように気を配った。トレーニングはもちろん、国内大会ではバランス重視であえて上半身を強調しない見せ方をしたり、サイズのある選手が集う国際大会では、逆に培ってきた筋量をそのまま見せられるようなステージングを心がけるなど工夫を凝らした。とはいえ世界戦を終えて、まだまだ改善点が多いと貪欲な姿勢を見せる。

「やっぱりまだ自分が思っているようなバランスであったりとか、アウトラインには及ばないので、そこを目指していくしかないと思っています。2025年の目標は、自分の目指す体の追求と成績を残せるように。それ以外ないですね」

ここはまだ理想への道の途中。国内では依然、追われる立場である女王は、さらなる高みを目指し歩みを進めていく。

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