「筋肉×エンタメ」で沸かせる51歳・お父さんビルダー “かめはめ波”に“YMCA”、パフォーマンスの裏にはトップたる思いあり




人気番組「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」に愛娘と出演するなど、ボディビル界の枠を越えた有名人である赤澤範昭(51)。エンタメ性はもちろん、彼が大切にしているのはボディビルの競技性を大切にしたフリーポーズだ。カッコよくて盛り上がるパフォーマンス、そして長年の努力で培った肉体美。それこそが日本階級別決戦を8連覇と実績を積み上げ、ファンの心をつかんで離さない所以だろう。

そんな赤澤は、昨年12月のIFBB男子ワールドカップでも本領を発揮。届けた3曲のフリーポーズは、観客の心を大いに魅了した。

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赤澤の初陣となる大会2日目に披露したのが「君に捧げる応援歌」。同曲を歌うHIPPYとは同郷(広島)の友人であり、思い入れのある楽曲を背に世界の舞台で躍動した。2023年の日本マスターズ選手権でも同曲でのフリーポーズを披露していたが、今回新たに取り入れたのがラストに放った“かめはめ波”のポーズ。

エンタメ性を前面に押しづらい曲調ということもあり、ポーズの選択には考えを巡らせていたが、それでも今回のパフォーマンスに踏み切ったのは選手団を応援したいという熱い思いだった。

「日本選手団がんばれ!と応援するために、自分自身が何か表現していきたかったです」との気持ちを形にしたフリーで会場は大盛り上がり。活力満載のステージはこれからステージに立つ日本人選手たちを鼓舞したことだろう。

最終日にも登場した赤澤。この日にまず披露したのが「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(西城秀樹)。筋肉隆々な体を躍動させ、「YMCA」を全身で表現する姿は力にあふれていた。「この曲だったら世界共通でわかるかなと思って。マスターズですけど気持ちはヤングマンって感じです」と語る通り、さすがエンターテイナーというステージを見せた。

最後の出番で披露したのは、娘が好きだという「BON」(Number_i)を起用したフリーポーズ。盆踊り、盆栽、おもてなしなどの要素を表現し、日本人ならではのパフォーマンスで審査員・観客のハートを鷲掴み。「日本人にしかできないフリーを見せたかったです」と思いを語った。3曲ともに毛色が違う中で、それぞれの魅力を表現。中には女子フィジークのポージングを取り入れるなどアップデートも忘れない意識は流石の一言だ。

ワールドカップの結果としては、クラシックフィジークマスターズ40歳以上級で5位、ボディビル60㎏以下級で3位、ボディビルマスターズ50~59歳級で5位の成績を残した赤澤。国内では出場してこなかった、クラシックフィジークで新たなポージングに挑戦したことでも注目を集めた。

今後の目標については「ボディビルにエンターテインメント性を取り入れてやっているので、こういった楽しさを多くの人に広められるようにこれからもがんばります」と笑顔で語った。今シーズンの各大会はもちろんのこと、1/13(月・祝)放送の仮装大賞にも出演するマッスルエンターテイナーのステージは、これからも見る人を笑顔にしていくだろう。

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