「クリームパンみたいな背中」と言われて 筋肉アイドルがたどった劇的変化、筋トレで気持ちも前向きに【まる(前編)】




自身を“インターネット筋肉アイドル”と名乗るまるさん。「丸顔」が由来になったという愛らしいルックスと、似つかわしくない筋量で人気を博す筋肉女子である。

【動画】ダイエットよりグラマラスボディ!筋肉女子・まるさんのトレーニング

普段はマッスルガールズバーに勤めつつ、「タンパク質の摂れるカフェ」を浅草で運営。プロレスのリングガール、自身のグッズ制作、ファンサイトの更新などマルチな活動を行なう彼女は、筋肉を軸にさまざまな活動にトライしている。そんなエネルギー溢れるまるさんだが、以前は体型のコンプレックスから前向きになれなかったと振り返る。

「物心ついた時からずんぐりむっくりな体型で、『クリームパンみたいな背中』と言われたこともありました。小学生の頃からつねにダイエットしては失敗して、『私はだめなやつなんだ』『目標を立てても達成できない人間なんだ』って自分自身に呪いをかけていました。自己肯定感がめちゃくちゃ低かったですね」

当時のまるさんの背中

ダイエットは叶わなかったものの、学生時代から体が動かすことが好きで、チアリーディング部などに所属していたまるさん。大学卒業後は大手食品メーカーに就職したが、配属が工場勤務だったことから「人とのコミュニケーションがほぼない」「受身的な業務」というミスマッチが苦で転職。「人が好き」「能動的に行動」という要素は今のまるさんにとっても軸となっている。

転職後はシステムエンジニアとして3年間勤務し、基本的なビジネススキルを習得。ちょうどこの時期、筋トレとの大きな出会いをはたした。

「友人が筋トレ好きで、『一緒にやろうよ』って誘われたのがきっかけです。最初は『あと5kg痩せたら筋トレする』とか適当な言い訳で断っていました。私は痩せて綺麗に可愛くなりたいのであって、筋肉隆々になりたいわけではないから、筋肉は必要ないと思っていたんです。そんな中でほぼ無理矢理ジムに連れていかれて、やってみたらハマった感じですね」

カフェも運営。コンセプトは筋肉女子ならではの「タンパク質が摂れるカフェ」

筋トレを継続していくと、今までにない体の変化に驚いた。それはダイエットに失敗してきた彼女にとって革命的なことであり、トレーニングに底知れぬ可能性を感じるようになった。

一念発起したまるさんは、筋トレを習慣化させるべくゴールドジム店舗の真上にある賃貸に引っ越し。さらには骨格筋評論家のバズーカ岡田さんが運営するジム「スタジオバズーカ」に通うと、毎週メモを用意してトレーナーを質問攻め。努力が実り、みるみるうちに筋肉女子へと変貌を遂げた。

「体が変わった時に初めて『自分は無力じゃない』って思えたんです。筋トレが人生を変えてくれるかもってビビっときましたね。今まで食事制限しても失敗して、リバウンドして、何をやっても自分はダメなんだって思ってたのが、筋トレしたら楽しいし、すごく結果が出る。それがめちゃくちゃ嬉しくて、自分にポジティブな感情を抱けるようになりました」

(後編に続く)

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