スラリ体型は無理! 万年ダイエッターが気づいた「ありのままの自分」で目指せる体【まる(後編)】




コンセプトバー「筋肉女子~マッスルガールズ~」で働きつつ、浅草で「タンパク質が摂れるカフェ」を運営する日々を送る、“インターネット筋肉アイドル”のまるさん。

もともとは肥満体型な万年ダイエッター。学生時代から幾度となくダイエットに失敗してきた彼女は、筋トレを通じてかつての過ちに気付いたと振り返る。

【動画】筋肉女子・まるさんのトレーニング風景

「筋トレを始めてから、ダイエットについても勉強するようになりました。そうしたら、いくら体重を減らしても、ただ痩せるだけだと綺麗な体にならないってわかったんです。実体験として、食事制限だけで7kg痩せた時にすごく貧相な感じになってしまって『こんなはずじゃない』って思ったんです。それからは食事制限8割、筋トレ2割くらいの力の入れ方でダイエットしたら綺麗な体に近づけて、『私だけじゃなくて、すべての人に筋トレって必要じゃん』って思うようになりました」

自分の体と向き合う中で、理想とする体型も変わってきた。かつてはヨガインストラクターを彷彿とさせるスリム体型を目指していたが、骨格的に自分には無理があると認識。「目指せるのってどんな体型かなと思ったら、『ボンキュッボン』みたいなグラマラスボディだと思ったので、心の底からそういった体を目指すようになりました」とありのままの自分にできる目標に切り替えた。

今ではすっかりトレーニングが日常に。仕事の状況に応じて筋トレ頻度は変わるが、基本週4回がベース。最近はお尻や太ももの種目に注力し「強さと美しさを兼ね備えたボディ」に近づくべくトレーニングに励んでいる。

培った筋肉は彼女の新たな道を切り拓いた。もともと人前に出たり、歌ったり踊ったりすること、人と接することが好きだったまるさん。それらに「筋肉女子~マッスルガールズ~」のコンセプトはぴったりフィットし、今では店舗の中でも古株スタッフとなっている。

「マッスルガールズの好きなところは『筋肉×エンタメ』みたいなコンセプトです。ドリンクオーダーが入ると女の子が踊ったり、パフォーマンスをしてお客さんを楽しませるのが私は好きですね。かつて目指していたアイドルの活動に似ていたこともあって、やりたいこともできるし、ファンの方々が私に会いに来られる場所になると思ったのも、マッスルガールズで働いた理由のひとつです」

ダイエットに失敗し、自信を無くしていた学生~社会人初期。そしてトレーニングに目覚め、誇れるボディと前向きなメンタルを手にした現在。人生をポジティブな方向に導いた筋トレについて、まるさんが思いを語ってくれた。

「筋トレの好きなところは、『自分と向き合う時間ができる』ことです。トレーニングしてると、体の変化がすごくわかるんですよ。『今日は集中力がないな。寝不足だからか』とか『何やってもダメだな。あ、昨日悲しいことがあって引きずってるんだ」とか、自分をないがしろにしなくなるんですよね。健康になると前向きなメンタルもできてきて、何かあってもタンパク質と睡眠をしっかり取って、トレーニングして血行を良くしてあげれば、8割方の問題は解決する。そういうふうに考えられるようになりました」

はつらつとした笑顔は自分を大切にしつつ、努力を積み上げてきた結晶だろう。今後も筋肉を軸とし、まるさんは自分らしい人生を元気いっぱいに送っていく。

「今後も筋肉を通して活動の幅を広げていったり、仕事を増やしたりすることで、より多くの人に筋トレの素晴らしさを伝えられたらと思っています。昔の私みたいに、『筋トレは自分に必要ない』って思っている人がたくさんいると思うんですけど、心身ともにすべての人にいい影響を与えられるものだと思うので、少しでも魅力を広めていきたいですね」

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