鍛えるだけではNG!? 働き者のおなかの筋肉を伸ばしてあげよう【スキマ時間にストレッチ】




ストレッチはスポーツ選手の柔軟性向上のみならず、体をリラックスさせたり、疲労回復を促したりする効果も期待できます。本企画では日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生監修のもと、スキマ時間に取り組める簡単なストレッチメニューを紹介していきます。

今回注目するのは腹直筋。鍛え上げたシックスパックは男性のあこがれでしょう。鍛える部位としてはメジャーですが、ストレッチするという発想にはなりにくいのではないでしょうか。

【動画】腹直筋のストレッチをムービーで解説

腹直筋は体幹を前方に曲げることが主な働きですが、その他にも体幹の姿勢を維持したり、力発揮の際に腹圧を生み出したり、内臓の位置を安定させたり、排便の補助にもなるなど、さまざまなシーンで活躍します。体の中央に位置する筋肉だけに、骨盤や背骨に与える影響も大きくなります。緊張状態が姿勢の乱れを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

【エクササイズのポイント】

(注意)
このストレッチは、必ずドローインを行ないながら実施してください。ドローインなしで行なうと腰を痛めるリスクが高まります。

ドローインとは、息をゆっくり吐きながらお腹を凹ませることです。インナーマッスルを鍛える効果もあります。

肩が上がってしまうのはNGです

(腹直筋のストレッチ)

➀うつ伏せからスタート。ドローインをしつつ、両手、両ヒザで体勢を支えます。

②ドローインを維持したまま、上体を反らせます。

③その状態から左右に上半身を捻ります。

④目線は斜め後方に向けるイメージで行ないます。

硬くなってしまった腹直筋をほぐすことにより、全身のリラックス効果も期待できます。トレーニングにおいても、上手く筋肉が収縮しない状態で行なうより、柔軟性を保った状態で実施したほうが効率アップを見込めます。

【動画は次のページ】腹直筋のストレッチを解説