日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生監修のもと、スキマ時間で取り組めるストレッチを紹介する本企画。今回は肩こりの解消や予防に効果的な肩甲挙筋、胸鎖乳突筋のストレッチです。
肩甲挙筋は主に肩甲骨を引き上げる動きに関わる筋肉です。日常生活の姿勢の乱れで硬くなりやすく、慢性的な痛みや違和感が生じやすい部位でもあります。重いバッグを持ったり、長時間のデスクワークを行なったりするビジネスマンにとっては職業病とも言える首まわりのこり。慢性的に疲労が蓄積されやすいのでしっかりケアしてきましょう。
首を左右に捻った時、耳の下から鎖骨に向かい斜めに大きく浮き上がるのが胸鎖乳突筋。頚部では最大の大きさを誇る筋肉です。この筋肉の硬直も首や肩の不調に関係してくるので要注意です。
【エクササイズのポイント】
(肩甲挙筋のストレッチ)
➀立てヒザの体勢からスタート。右手を首の後ろに置き、左手で頭を押さえます(立って行なってもOK)。
②左斜め前方に首を倒していきます。10~20秒、左右それぞれ行ないましょう。
(胸鎖乳突筋のストレッチ)
➀立てヒザの体勢で、両手のひらを鎖骨に添え(下方に下げるように軽く力を入れます)てスタートポジションを取ります(立って行なってもOK)。
②首を左側に45度傾けます。
③そこからさらに、アゴを上に向けるように首を45度捻ります。耳の下あたりの伸びを感じられればOKです。反対側も同様に行ないます。
首や肩のこりに関わる筋肉として取り上げられることも多い肩甲挙筋と胸鎖乳突筋。肩こりは頭痛や不定愁訴などにもつながる可能性があるので、ぜひスキマ時間を使ったケアを行なってみてください。