毎日を元気に過ごすには日々のコンディショニングが必要不可欠。本企画では、日本ストレッチング協会の理事長を務める長畑芳仁先生に、全身の筋肉の基本的なストレッチをご紹介いただきます。
今回のテーマはズバリ肩こり。仕事で1日中パソコンと向き合っていたら、終わる頃には肩がガチガチ……なんて経験は誰もがあるのではないでしょうか。この肩こりに大きな影響を及ぼしているのが僧帽筋という筋肉です。
僧帽筋とは、首の後ろから背中にかけてひし形状に広がる非常に大きな筋肉。肩甲骨を動かすことをはじめ、肩や腕を使ったさまざまな動作に関連しており、その役割から上部・中部・下部と分けられるのが一般的です。
サイズが大きく役割が多彩なため、疲労がたまりやすい筋肉でもあります。緊張やストレスでも力みやすくその状態が長く続くと、肩や首、背中の凝り、腰痛などの症状の引き金にもなります。この筋肉をストレッチすることで、これらの不調の軽減や改善、予防効果が期待できます。
【エクササイズのポイント】
➀立てヒザの体勢からスタート(立って行なってもOK)。
②頭に左手を乗せ、右の肩を下げ、 右手の甲を腰の後ろにつけます。背すじを伸ばし軽くアゴを上げた状態から、左手で首を左側に軽く倒していきます。呼吸は自然に、気持ちの良いレベルで10~20秒を目安に行なってみてください。
※横から見るとこのような形です
③次は斜め下に首を倒し90秒キープします。左右1セットずつ行なっていきましょう。首や肩に痛みを感じた場合は中止してください。
日中のスキマ時間はもちろん、お風呂上りなどリラックスタイムに行なうのもおすすめです。数分で終わるのでぜひ日常に取り入れてみてください。