充実した日常を送るには健康な体でいることが必要不可欠。食事や運動と並行して、日常的に酷使している筋肉をほぐしてあげましょう。本企画では日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生監修のもと、スキマ時間で取り組めるストレッチを紹介します。
今回注目するのは殿筋群。お尻を構成する筋肉で最も大きな大殿筋は立つ、歩く、座るなどの日常動作の他、走る、跳ぶなどの動作にも関わる重要な筋肉です。
大殿筋の外側にある中殿筋は脚を左右に広げたり、回したりする動作、また上半身を支える役割も担います。大殿筋と中殿筋をセットでケアすれば、お尻まわりの疲労軽減を感じられると思います。
【エクササイズのポイント】
(大殿筋のストレッチ1)
➀両ヒザを立てて座ります。
②片脚のモモに反対側の足首を乗せ、4の字をつくります。
③体重を両手で支えながら胸を張ります。1日3回程度、左右10~20秒ほど行ないましょう。
(大殿筋のストレッチ2)
➀右脚を曲げて前に出し、スネを肩のラインと平行にします。
②反対側の足首を伸ばし、体をゆっくり前に倒して体重をかけます。呼吸は自然に行ない、15秒ほど静止しましょう。
※「大殿筋のストレッチ2」を前から見るとこのような形です。
(中殿筋のストレッチ)
➀大殿筋のストレッチの終了姿勢からスタート。前に出した脚のヒザを曲げ、内側に折りたたむようにします。
②伸ばしたい側に上半身を捻りながら前に体重をかけます。
※中殿筋のストレッチを前から見るとこのような形です
長時間のデスクワークで下半身を動かす機会が少ないと、殿筋群は弱くなったり、縮まって硬くなったりしやすくなります。硬くなると股関節の動きが悪くなったり、坐骨神経痛を引き起こしたりといった支障が出てくる可能性もあるので、自宅などでストレッチに取り組んでみてください。