お尻の奥にある深部筋は日常生活で意外に酷使されやすい 予期せぬ不調を招くことも【スキマ時間でストレッチ】




街にストレッチ専門店が増えているように、ストレッチの有用性が関心を集めています。本企画では日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生の監修のもと、日常の中で取り組めるストレッチメニューを紹介します。

今回は梨状筋のストレッチです。梨状筋はお尻の深部、坐骨神経の近くにある筋肉で、洋梨のような形をしていることが名前の由来です。

【動画】お尻の深部・梨状筋のストレッチ

股関節外旋(外側にひねる動き)の主働筋のひとつである梨状筋は、野球やゴルフなど体を捻る動きの多いスポーツだけでなく、日常生活でも酷使されやすい筋肉です。硬くなるとお尻にだるさを感じるようになったり、腰痛や座骨神経痛の原因になったりすることもあります。大殿筋などと比べるとサイズは小さいですが、慢性的なこりが生じると周囲の筋肉にも大きな影響を及ぼす場合もあります。

【エクササイズのポイント】

➀お尻をついて座り、後方に両手をついた状態からスタート。両脚の間を少し開けて、ヒザを90度くらいに曲げます。

②片方の足首を逆脚のヒザに上から引っかけます。

③ゆっくりと、ヒザを床に近づけるようにして内側に倒していきます。お尻の中の深い部分が伸びていることを感じ、気持ちいいところで15秒ほどキープします。左右交互に3回ほど繰り返します。

※横から見るとこのような形です

伸びを実感できない場合も無理せず行ないましょう。少しずつ感覚がつかめるようになると思います。疲れたお尻の深部をほぐして、不調を感じる前に予防していきましょう。

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