テーマは家庭と競技の両立 2児を育てる美ボディプリンセス「日本で一番愛のある選手になる」




鍛えあげた肉体美を競うフィットネス競技。2児を育てる母でありつつ、そんな世界で輝きを放つ選手がいる。川口知子は40歳を迎えてなお、磨いたボディをステージで見せ続けているトップ競技者。ドレスやビキニをバッチリ着こなしステージを舞う姿は、愛らしいルックスも相まってさながらプリンセスのようだ。

【フォト】ドレス&ビキニでステージに立つ川口の肉体美

2024年は国内、海外ともに精力的に大会に出場し、IFBBアジアチャンピオンシップス(7月開催)ではドレスとスイムスーツ着用のフィットモデルで4位、ビキニフィットネス(一般、マスターズ共)で5位入賞。続けてアーノルドクラシックヨーロッパ(10月開催)ではフィットモデルで3位に食い込むなど、世界で戦える実力を証明している。

この競技で栄光をつかむにはトレーニング時間の確保、減量などの調整も必要になってくる。その中で彼女は母親として、家庭と競技の両立をテーマに掲げてきた。

「私自身、『競技に集中したい』と思ってしまい、家庭のことがストレスになってしまったこともありました。今年のテーマを『家庭と競技の両立』にしようと思った時に、その中で『日本で一番愛のある選手になろう』って思ったんです。子どもにたくさん愛を注いで、競技もがんばる。そうやって考えたら家庭のこともストレスなくできるようになって、相乗効果で両方が上手くいくようになったと思います」

進むべき道が明確になった彼女は、晴れやかな笑顔でステージを舞った。国内・海外での実績を引っ提げ臨んだ、IFBB女子世界選手権(12月開催)では、フィットモデル160cm以下級、フィットモデルマスターズ35歳以上級でともに準優勝。ビキニフィットネスマスターズ40~44歳級で5位と好成績を残した。

世界中の猛者が集まる舞台で輝きを放った川口だが、ここはまだ道の途中。追い求める頂点へ向かい、これからも挑戦を続けていく。

「今年世界2位になれたので、来年こそはフィットモデルで優勝を目指していきます。ビキニはまだ世界大会で通用する体じゃないと個人的には思っているので、世界で戦える体をつくっていきたいです」

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