塵も積もれば山となると言いますが、日常の積み重ねこそ健康への第一歩です。本企画では日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生監修のもと、部位ごとに簡単に取り組めるストレッチを紹介しています。今回はヒラメ筋と前脛骨筋にスポットを当てます。
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ヒラメ筋は、腓腹筋とともにふくらはぎ(下腿三頭筋)を構成している筋肉のひとつです。筋の性質から見ると腓腹筋は筋を強く・速く収縮させる速筋群の割合が高いのに対し、ヒラメ筋はゆっくり収縮する遅筋群が主体になっています。ヒラメ筋は急な動きに即座に対応することはできませんが、立ち姿勢を維持するなど抗重力筋として重要な役割をはたしているのです。
スネ側にある前脛骨筋も立ち仕事の影響を受けやすい筋肉です。ヒラメ筋とともに足首の可動域にも関連しています。足首の動きが悪くなるとつまずきやすくなり、転倒のリスクが高まってしまいます。
【エクササイズのポイント】
(ヒラメ筋のストレッチ)
➀片ヒザ立ちの姿勢でスタート。
②前に体重をかけていきます。カカトが浮かないように、手で押さえます。左右で10~20秒ほど行ないます。
※前から見るとこのような形です
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(前脛骨筋のストレッチ)
➀正座の姿勢からスタート。
②片手をヒザに置き、ゆっくり体重を後方にかけながらヒザを持ち上げていきます。こちらも左右それぞれ10~20秒ほど行ないましょう。
※前から見るとこのような形です
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日常の忙しさに追われると、つい体のケアを後回しにしがちになってしまうかもしれません。ただ、意外とスキマ時間でケアを行なうことはできるものです。今回のストレッチでは、ヒザから下がかなりラクになるのではないかと思います。
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