2024年、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催するオールジャパン・ジュニア・チャンピオンシップス(23歳以下のメンズフィジーク日本一決定戦)で階級別、オーバーオール審査をともに制し、ジュニア世代No.1フィジーカーの座を手にした石山檀。
最終学年を迎えた同年、名門・日本体育大学で研鑽を積んできた男の躍進は止まらなかった。1年の締めくくりとなるIFBB男子ワールドカップ(12月16日~19日)において、メンズフィジーク一般173cm以下級で6位と健闘。そしてジュニアカテゴリーでは世界一の称号を引き寄せたのだ。
「初の国際大会でみなさんの期待に応えられるか心配もありましたが、アドバイスやたくさんのサポートのおかげで、最後ステージ前に鏡を見た瞬間『いける』と確信しました。国際大会ということでスケジュールも不確定でしたし、その中で予定をこじ開けて応援に来てくれた先生方、先輩、後輩、家族、友だちには本当に感謝でいっぱいです」
今大会では戸惑いを感じた部分もあったと話すが、貴重な経験として今後の糧になることは間違いないだろう。
「国内大会との違いを大きく感じました。オイルアップやカラーリングの過程から違いましたから、そういう意味で体の見え方が違っていたと思います。今回は日本開催でしたけど、これが海外になったらもっと勝手が違うのかなと感じました。世界には見たことがないような骨格をもつ選手がたくさんいましたし、そういう中でいかにカテゴリーに合った体をつくっていくかが、今後勝ち抜く中で大事だと思います」
そんな彼には競技で闘ううえで、大切にしている体づくりの信念がある。
「僕は国内・海外、どの地域で戦っても評価されるようなバランスが強みなのかなと思っています。それこそデカすぎずちょうどいいサイズ感で、絞りも含めてすべての要素のレベルを上げていくようなアプローチをしているので、そういう意味でどこでも勝てるような体づくりを意識しています」
最終学年で有終の美を飾った石山は、さらなる高みへ成長を続けていくだろう。今後の彼の歩む先、そして競技者としての飛躍に注目していきたい。