3月14日~16日の3日間、世界最大規模を誇る空手団体「新極真会」の選手126名が集結。山梨県・富士緑の休暇村で強化合宿が行なわれました。
本合宿は5月31日~6月1日に開催される体重別世界王者決定戦「第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会」の日本代表選手と、同日に開催される「第2回国際フルコンタクト空手道選手権大会」に出場する選手を強化するために実施されました。
2024年、新極真会の無差別級全日本大会(第56回全日本空手道選手権大会)を制した多田成慶(ただ・なりよし)選手、鈴木未紘(すずき・みひろ)選手が男女キャプテンとして全体をリードし、濃密な稽古で己の肉体をいじめ抜きました。
ここでは、空手家たちのトレーニングにスポットを当てます。
素手素足で闘うフルコンタクト空手において、フィジカル強化は欠かせない要素。合宿2日目には、選手が2人1組で腹を殴り合って腹筋を強化する“腹打ち”が実施されました。ずらりと並んだ選手たちが、かけ声とともに腹に突きを叩き込む様子は壮観です。

ちなみに、先ほどご紹介した多田選手は、対戦相手から「岩のような体」と評されるほどの強靭な肉体を備えています。多田選手に限らず、選手たちは日頃の鍛錬で打ち合いに耐えうる体をつくっているのです。
スタミナや身体能力を強化するサーキットトレーニングも各日で実施されました。メニューはダッシュ、ジャンプ、筋力強化などさまざまであり、とくに3日目最後のサーキットでは、最後の力を振り絞って追い込む選手たちの姿が光りました。
今回の合宿に参加した選手が臨む2つの大会は「FULLCONTACT KARATE EXPO 2025」というフルコンタクト空手の祭典の中で実施されます(5月31日~6月1日、有明アリーナにて開催)。
同日程内では大会はもちろん、さまざまな展示やイベントなども予定されています。フルコンタクト空手の歴史に残る2日間になることは間違いないでしょう。
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