デビューからわずか4年で日本王者! とんでもない成長度とカリスマ性~横川尚隆(後編)【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、横川尚隆選手の後編です。
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【フォト】JBBF日本一になった2019年の横川

他を寄せ付けない圧倒的インパクト

横川選手は、2014年のベストボディジャパンにおけるフィジーク部門で大会デビューを果たします。当時はキックボクシングをされていましたが、ボディメイクの為の筋トレは一切せずに大会に出場したそうです。しかし、体はキックボクシングだけで作ったとは思えないほど、巨大かつ美しいフィジークをされており、当時から才能に溢れた選手であったことは間違いありません。

翌年はJBBFに移籍し、いきなりオールジャパンメンズフィジークにて階級別優勝という快挙を成し遂げます。この頃からすでに話題になっていた横川選手ですが、彼の快進撃は止まりませんでした。

ボディビルに転向した2016年は、日本ジュニアで優勝。メンズフィジーク王者の発達した上半身に見合った、とてつもないサイズの下半身を披露し、会場をざわつかせました。大躍進の2017年は東京選手権優勝に始まり、日本クラス別80kg以下級でも優勝、勢いそのままに日本選手権では初出場にして6位という超好成績を残し、未来の日本王者として期待されるまでになりました。

そして、2018年。当時8連覇中だった”絶対王者”鈴木雅選手との一騎討ちにまで持ち込んだ横川選手は、近年稀に見る名勝負を繰り広げ、この戦いは後に「世紀の一戦」とも称されるようになります。鈴木選手は膝の怪我により、下半身をメインとした全体の筋肉量が例年に比べてかなり落ちており、決して万全と言える状態ではありませんでした。一方、横川選手は鈴木選手を上回るほどの大腿四頭筋に加えて、細いウエストが作り出す美しくもインパクトのあるプロポーションを披露し、会場を大いに沸かせました。インパクトの強さやプロポーションは横川選手がやや優勢でしたが、簡単には譲らないのが絶対王者。筋肉量が減少したといえども、球体のように丸みを帯びた筋肉は健在な上、伝家の宝刀「臀部のストリエーション」を生かした仕上がりの良さは出場者の誰よりも高い完成度を演出していたでしょう。結果的に、横川選手は惜敗し、悔し涙を流すことになります。

涙の敗戦から1年。運命の2019年がやってきます。”宿敵”鈴木雅選手は怪我の影響もあり、この年以降ステージに姿を現していませんが、仮に出場していた場合、その連勝記録は破られていたかもしれません。それほどまでに、この年の横川選手はとんでもない体をしていたのです。細く引き締まったウエストに付随する巨大でバランスの取れた筋肉、王者の風格が漂う堂々たるステージング、見た者に鮮烈な印象を与えるフリーポーズ。様々な面で他を圧倒するほどのインパクトを残した横川選手は文句なしの優勝を飾りました。そして、ボディビルデビューからわずか4年で日本王者となった驚異的な成長率と観衆を惹きつけるカリスマ性から、彼は「筋肉の天才」と呼ばれるようになったのです。

今回は横川尚隆選手についてお話しさせていただきました。今年、FWJにて6年ぶりのステージ復帰を果たすと宣言されている横川選手。彼が新たな舞台でどのような輝きを放ってくれるのかが非常に楽しみです。

次回は、“リアルモンスター”と呼ばれた日本3連覇王者についてお話しします。お楽しみに!

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